As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

昆虫おじさん

ただいま~6日間の旅行&帰省からもどりました。
今日はもう早く休みたいので、1つだけ小さなネタを書きます。

それは、伊予鉄に乗って松山市駅へ向かっていたとき。
ある駅から、おじさんが乗り込んできました。帽子をかぶり、虫取り網とスーパーの袋に入った何かを持っています。
そのおじさん、娘を見ると「いくつ?」と聞いてきました。そして自分にも2歳半になる孫を始め何人か孫がいることと(地元松山にも孫がいるけど、千葉のTDRのすぐそばにも孫がいるらしい)これから孫と虫取りに行くんだということを話してくれました。
そしてスーパーの袋をあけると中から虫かごを取り出しました。
もう既に虫を捕まえてきたと言います。虫かごをおもむろに娘の前へと突き出しました。

中にはセミがうじゃうじゃ入っていました!ついでにバッタもうじゃうじゃいました!


「ひ、ひえ・・・・」という心の叫びを私は飲み込むので精一杯でした。
娘はきっぱり「やだ」と言っていました。

するとさらにおじさんは虫かごのフタをあけて「ほら、セミがいるよ」と言うのです!


「フタを開けるな~!!」とはさすがに言いませんでしたが「あの・・・ここ電車です。飛んだら困ります」と私は小さな声で言って横を向きました。娘は泣き出しました。電車に乗っているほかのお客さんは笑っていました。「いや、本当に飛んだら困りますので」と夫が言いました・・・

「そうだねえ。そうだねえ」と言いながらしばらくの間おじさんは虫かごのフタを空けてセミを間近で見せてくれました。

松山市駅に電車が着くとおじさんは虫かごを袋にしまい、さっさと降りて行きました。
私たちは友人との待ち合わせ場所のいよてつ高島屋に行くための階段へと向かいました。

「もう怖いのこないね」と娘がボソリと言いました。

虫取り網を持って走り回っていたクラスメートの男子を懐かしく感じた一コマでした。おしまい。