As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

新盆

今日は娘の英語教室のついでに、午後横浜駅周辺まで買い物に出ました。
家を出るのもしんどい暑さですが、かえって出てしまった方がクーラー効いてる部屋の中にいられるのでいいかも。

で、買い物の1つが「実家の仏壇に備える新盆お見舞いの品」でした。
私の実家の方では新盆の時には燈篭やちょうちんを飾り、祭壇も新たに設置して新盆を迎える仏さん(今回は祖母)のほかに歴代の位牌も全て出して飾ります。8月になると親類や近所の人たちが次々と「新盆お見舞い」と称する供物を持ってきて、特に近い親類は燈篭、提灯も持ってくるのです。迎える家ではお返しにとお茶や砂糖、洗剤などを渡します。また新盆を迎える家はそれぞれの菩提寺に行って「フジ」(字は忘れた)を聞きます。日蓮宗のお経の一種ですが、このフジでは「フジ代」を出した人の住所と名前が読み上げられます。どこの地区が何日にフジをあげてもらうのかは地区によって異なります。私の実家ではお盆明けの22日だそうです。その時には通常の法事のように親類が集まります。

さて、品物を決めてからのしをつけてもらうために店員さんに

「『しんぼんお見舞い』ってのしに書いて欲しいんですよ。」

というとその店員さんは奥に引っ込みましたがなんだか奥がざわついています。どうやら私が頼んだのしの内容についてらしい。「新盆お見舞い」なんて表記は珍しいのかなあ。

しばらくして年配の店員さんが出てきました。

「あの・・・しんぼんってどう書くんですか?」

「え、新しいお盆ってことですけど。仏壇に供えるんですが」

すると店員さん、「ああ、にいぼんのことですね!」

そうなんです。私の実家地方(千葉の九十九里浜沿岸)では「新盆=しんぼん」と読むのですが、
どうやら「新盆=にいぼん」という地方も多いのです。だから通じなかったのです。
そういえば、義母の実家の伊勢でも「にいぼん」でした。場所によっては「はつぼん」という場所もあるとか。お盆も全国各地でいろんなスタイルがありますね。