As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

乳房再建の勉強会

VOL-Netの勉強会の中でも特にテコ入れして準備を進めてきた夏の一大イベント「乳房再建のいろいろ」が無事に終了しました。

今回の会場、代々木にある国立オリンピック記念青少年センターのセミナールームは大学の大講義室みたいな階段教室で演台に立つと圧倒されてしまうのですが、会場いっぱいに参加してくださり大盛況のうちに終えることができました。乳がんの手術の主流は乳房温存手術の時代にあって、乳房再建への関心も高いことをひしひしと感じました。

スタッフは午前中から会場入りして会場作りや配布資料のセッティング、私は「体験者」として勉強会後半のパネルディスカッションに臨むことになっていましたので、ご一緒する体験者の方々と打ち合わせ、お昼過ぎて講師の先生方もいらっしゃって打ち合わせ、そして受付でバタバタ・・・あっという間に時間が経ってしまいました。

2人の先生方の講演が終わってのパネルディスカッションでは、50分ものの間演台で緊張が続くかしらと思いきや、これもあっという間に終わってしまい、参加者のみなさまにどこまで伝えられたかどうかは分からないのですが、何はともあれ無事に終わってほっとしております。


今回の勉強会は「インプラントによる再建」「自家組織による再建」という代表的かつ全く異なる手法の乳房再建について両方の先生方の講演を聞くことができたこと、そして実際にそれぞれの術式で再建をした体験者の生の声を届けることができたこと、それが一番の特色だったと思います。全摘手術を受けた乳がん患者さんでも乳房再建術を受ける患者さんの割合は、欧米に比べて日本はまだまだ低いと言われています。私自身は、再建をうけることと受けないでいること、どちらがどうというつもりは全くありません。ですが、それぞれの選択が各自の価値観で選ばれることはどちらも尊重すべきことと思うし、また、このような勉強会などがきっかけとなって、より選択肢の幅が広がったらそれは何よりも嬉しいことです。


勉強会後の懇親会、私は産後久しく遠ざかっていましたが、今日ばかりは「一日育児放棄?!」をして参加しました!ビールも美味しかったけど白ワインがよく冷えてて美味しかったなあ・・・「勉強会では聞けなかったことを聞いてみましょう」「体験者の胸を触ることができるか?!」いやいやもう、みなさまに胸触っていただきましたよ(もちろん服の上からですが)インプラント(コヒーシブシリコン)の感触だけではなく、首から下襟ぐりあたりの仕上がり方などもウエイターさんに見られないようにコッソリと・・・
こういうことができるのが、ぶっちゃけた懇親会の席なんですよね。

乳房がないとそのものだけではなく襟ぐりあたりも膨らみがなくなってしまうので、大きく開いたものが着にくくなります。乳房自体はパッドをいれても、襟辺りまではごまかせません。
全摘していたころ、私の周りは結婚式のラッシュでした。披露宴や2次会にお呼ばれして何を着ていこう・・・常に頭の中にあったのは「胸元があまりあいてない服」でした。
パーティードレスで胸元が目立たない服を探すのって、結構大変だったんですよ。
今になってみるとちょっと切ない思い出の1つです。

最後に、今日の講演から。

インプラント再建を専門に行うブレストサージャリークリニックでの手術にかかる費用(全額自己負担)が紹介された後、

乳房のある生活は、プライスレス。当クリニックでは、マスターカードも使えます。

ええ、ええ、そうですとも。

JALカードで支払ったから、マイルがみんな松山行きの航空券に化けちゃいましたYO!