炎天下の通院 その2
さて、今日は喘息外来です。
およそ4歳くらいの時に小児喘息を発症してからの長い付き合いです。
およそ4歳くらいの時に小児喘息を発症してからの長い付き合いです。
・4歳ころ~小学校低学年…気管支炎を繰り返すようになり、やがて喘息の発作を起こすようになる。近所の小児科医に診てもらっていた。
・小学校卒業まで…体調を崩すと発作をたびたび起こしたが、重症には至らず。飲み薬や吸入でコントロールする。
・13歳(中学校1年)…夏に大発作を起こし、この夏はたびたび発作を起こした。近所の医院からネブライザーの機械をずっと借りていた。
・中学校~高校…発作を起こしたのは13歳が最後。息苦しさがある時は飲み薬、普段は発作予防にインタールという吸入薬を使っていた。
・大学生…小児科を卒業し内科へ。相変わらずインタールの吸入、体調が悪く息苦しい時(発作まで至らない)には飲み薬ではなくサルタノールという吸入薬を使っていた。
・社会人…就職に伴い千葉大学病院には通えなくなり、引っ越し先近くの総合病院の内科宛てに紹介状を書いてもらう。ここでも以前と同じ薬を処方された。
・27歳…乳がん発症、手術
はっきり言って喘息どころではなくなり!内科への通院はここで中断された。この時点で通っていた病院には以後一度も行っていない。家には余ったインタールやサルタノールが大量にあったのでこれを使っていた。
はっきり言って喘息どころではなくなり!内科への通院はここで中断された。この時点で通っていた病院には以後一度も行っていない。家には余ったインタールやサルタノールが大量にあったのでこれを使っていた。
・28歳…家にあったインタールが尽きてきたころ、当時の乳がんの主治医だった松山の「おふとりさま」が「インタールはやめて吸入ステロイドのフルタイドを使ってみよう」と言う。彼は呼吸器外科医なので、手術前の検査から私の呼吸機能が見た目より悪いことに気がついていた。その後松山に帰省するたびにおふとりさまにフルタイドを処方してもらっていた。
・30歳…術後のホルモン治療が終わり、今後妊娠を考えるなら喘息の方もきちんとしておきなさいということで、東京主治医(現主治医のK先生)に相談。今の喘息の主治医となるアレルギー呼吸器内科のH先生を紹介していただいた。
ここで初めて「呼吸機能検査」を受ける。発作も起こさず呼吸も苦しくないし、調子いいと思っていたのに…私の肺機能は正常の7割しかなかった!もっと機能が悪かったらCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者さんの値と変わらないと言う。子供のころからの発作で気管支が開かなくなってそのまま安定してしまったらしい。このままでは将来的に呼吸が不安なので、吸入ステロイドや気管支拡張剤の吸入をしっかり行うことになった。
ここで初めて「呼吸機能検査」を受ける。発作も起こさず呼吸も苦しくないし、調子いいと思っていたのに…私の肺機能は正常の7割しかなかった!もっと機能が悪かったらCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者さんの値と変わらないと言う。子供のころからの発作で気管支が開かなくなってそのまま安定してしまったらしい。このままでは将来的に呼吸が不安なので、吸入ステロイドや気管支拡張剤の吸入をしっかり行うことになった。
・30~31歳…妊娠と出産。吸入ステロイド剤は胎児に影響がないのでしっかり使うよう指導された。お腹の張り止めで産科からずっと処方されていたウテメリンに気管支拡張の副作用があるので調子は良かった。出産時に急変する可能性に備えて薬も予備的に処方されていたが、使うことはなかった。
・32歳~33歳…産後も目立った変化はなく、呼吸機能の数値も安定。吸入ステロイドはきちんと使っていた。
そして現在ー
・34歳…病院の呼吸機能検査の機械が新しいものに。
新たな機械での検査の結果判明したのは…
という事実でした。
喘息の発作を起こすと気管は炎症を起こします。そして炎症の痕跡で気管が狭くなってしまうのです。喘息の症状があまり重症でない場合、しっかり治療しないうちに気管が狭いままで安定してしまうことがあります。本人は息苦しくないから治ったと思っていても、実は十分な酸素を吸えていないのです。
喘息を起こしやすい体質はずっと持っているものなので、今はよくても将来何かが起こったら不安です。
喘息を起こしやすい体質はずっと持っているものなので、今はよくても将来何かが起こったら不安です。
だから今のうちに気管をしっかり広げて呼吸機能を改善させないといけません。これまで検査値には太い気管支での値しか反映されてきませんでした。
喘息とのお付き合いはこれからも続きます。持って生まれた体質だから侮らないで管理していきたいです。アレルギー体質は遺伝性が強いので、現在喘息の発作を起こしていない娘はこのまま発症しないでくれるといいなあと思います。
それにしても、喘息の主治医の先生は時々おっしゃいます。
あなたがずっと使っていた「インタール」という薬は小児科領域ではよく使うけど、大人になってしまってからでは弱すぎる薬です。だから気管をちゃんと広げるという点で治りきらなかったまま大人になってしまったのでしょう。この薬をやめてステロイドに切り替えたのは良かったとおもいますよ。
乳がんの手術をされたのが乳腺外科医ではなく呼吸器外科医だったのが幸いしたのかと思います。
だそうです・・・結果オーライと考えていいのでしょうか?誰か教えてください・・・