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「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

しかし・・・ナチュラルクリーニング

昨日「ナチュラルクリーニングの講座」に行きましたが、果たして本当にナチュラルクリーニングは全てにおいて合成洗剤より優れているのでしょうか?

と、改めて考えてみました。

合成洗剤が環境に良くない、石けんを使おうという運動は1970年代にも盛んに起こっていたそうですが、その当時の合成洗剤は生分解性が極めて悪く、泡立ったまま河川に流れてしまうようなものでした。また、当時の洗剤には「リン」が含まれていたので、河川や湖沼の富栄養化の一因になってしまったのです。しかし現在の合成洗剤は、この点についてはクリアされています。
また、同じ洗浄力を得るには合成洗剤より石鹸の方がたくさんの分量を使わなくてはならず、BOD(Biochemical Oxigen Demand、生物化学的酸素消費量)は合成洗剤より石鹸の方が高いと言われています。

そうなると、石けんのメリットとは何か?というと「肌にやさしい、身体にやさしい、毒性がない」ということが揚げられます。実際私も石けんを使ってみて、合成洗剤で食器を洗うより手あれが少ないように感じますし、アトピー性皮膚炎が快方に向かったという話も聞きます。
それよりも、まことしとやかに流れているのが経皮毒の話です。
昨日の講師の先生も言っていましたが、口から入った有害物質は悪いものであっても肝臓で代謝されるが、皮膚から入った有害物質はどんなルートで身体の中を回るのか分からない、というのです。特に頭皮はすぐそばに脳や神経が張り巡らされているし、シャンプーするときは毛穴が開いているからたくさんの有害物質が吸収されやすくなっていますから、特に合成洗剤のシャンプー(普通に売られているもの)は危険です、というのです。長期にわたって使うと脱毛や癌化などの危険がある、と。

確かにもっともな話に聞こえますが、そんなに有害なものであるなら、なぜ認可されて普通に売られているのでしょう?美容室で使われているのでしょう?
肌に合う、合わない、ということは別として。どうして発ガン性があるとかそこまでの話になってしまうのでしょう?(ネズミの皮膚にシャンプーを塗りつけて紫外線を当てると皮膚がんが発生した、などなど実験結果があります。石けんでは癌化しないというのです)

私もちょっとネットで調べてみましたが、参考になりそうなサイトを見つけました。


また、参考になりそうな本のレビューをアマゾンで見てみると、
経皮毒についての本のレビューには「非科学的、特定の業者の製品をすすめるためのもの」という意見が目立ち、一方合成洗剤擁護派の本に対しては「合成洗剤業界お抱え学者の本」といったレビューが目立ちます。

もう何がなんだか分からなくなってきました。
でも、両者共に気になったのでアマゾンでユーズドの本を注文してしまいました。

やはり、何事にも両極端になってはいけないのだろう、と思う次第です。


私が加入している生協は「合成洗剤」は扱っていません。洗濯用の洗剤は石けんしかないので注文しましたが、これまでどおりに合成洗剤も必要に合わせて使いつつ(雨の日なんかに石けんで洗濯すると匂いがついてイマイチな仕上がりなので)家事を手早くラクチンに済ませるのがいいかと思います。