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怒りの感情

怒りの感情はどうして生まれるのか?


以前に「コーチング」の講座を受けた時に聞いたことがあります。

怒りの土台には「期待」がある。相手が自分の思い描いた「期待」のシナリオ通りの言動をしない時に、怒りは生まれる。

なるほど、その通りです。主観的な怒りの感情とは、多くはこうして生まれるものなので、同じ出来事に対しても「怒る」人と「気にしない」人がいるわけです。

では。

怒りの感情はどう処理したらいいのか?


相手に感情のままに怒りをぶつければ「一時的にすーっと」するかも知れない。
でも人間関係が悪化するのは火を見るより明らかです。しかし、自分で抱え込むにはやっかいなのが「怒り」をはじめとする「マイナスの感情」です。
また「行動は感情の上に成り立つ」という言葉もあります。コーチの受け売りになってしまいますが「人間は感じて動く」動物なのです。

感情は大切に扱ってやらなくてはいけません。特にマイナス感情は、きちんと「消化」しないと後々までしこりを残すことになります。消化の方法ですが、相手にじかにぶつけるだけでは、さらにマイナス感情を増幅させてしまいます。別のことに熱中して忘れようとしてもよし、ブログに書く(ただし書き方に注意)日記に書くでもよし。または「マイナス感情の気持ちを分かってもらう」こと。人は相手から「ありのままを受け止めてもらう」だけで「わかってもらえた」感から感情を消化させることができます。これを専門用語では「カタルシス効果」というのですが。怒りを覚えた相手と「冷静に」話をすることで「分かってもらえる」のであればベストなのでしょうが、お互いまた感情的になってしまってそうは行かない場合は、信頼できる第三者に話を聴いてもらうのもよい方法です。

しかし、この「マイナス感情の処理」がなかなかやっかいな場合があります。「身内に対してマイナス感情が出た時」が一番の例でしょうか。特に家族での場合「一体感」によって阻まれてしまうのです。
たとえば嫁が義母に対してマイナス感情を持つとします。夫に愚痴をこぼすのですが、夫にとっては実の母親のことなので、なかなか嫁の気持ちが納得できるような聴き方ができないわけです。また、嫁のほうが夫にいやな思いをさせてはいけないと、ストレスを内側に封じ込めてマイナス感情を溜め込んでしまうこともあります。

そして。

怒りの感情を処理した後、何度も同じやり取りパターンで「怒りの感情を繰り返さない」ためには?


怒りの感情の土台には「期待」があると最初に書きました。この「期待」は高ければ高いほど、期待通りの言動を相手が見せなかった場合に大きな「怒り」へと変化します。さしずめ「ハードル」のようなものです。ハードルの高い相手に対しては、ハードルを飛び越せなかった時の反動が大きいのです。
逆に最初からハードルを下げてしまえば、たいてい飛び越せますから怒りの感情の発生がすくなくなります。心の中のハードルを低くして「あまり期待を持ちすぎない」ことが相手に対して怒りの感情を持ちにくくすることへつながっています。

さて、私自身の行動を思い起こしてみますと「相手の喜ぶ顔を見る」ために行動するのはいいのですが「相手の反応や自分への行動」に対してハードルを上げすぎてしまう傾向を感じます。これではマイナス感情を持ちやすくなってしまいますので、自分が変わらなくてはならない点です。
また「自分の本意ではないが相手に合わせる」行動も、短期的なものであれば「こちらが折れる」ことになりますが、いつまでもそうしていれば、表面上の人間関係は良くても自分の中にマイナス感情を溜め込んでしまいます。お互いが相手の立場を尊重しつつ、自分の意見をしっかり伝えられる関係を「アサーティブ」であると言いますが、なかなか自分がそうなるのは難しいものだと感じています。