As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

鶴岡八幡宮

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今日は一段と寒さが厳しかったですが、予定通り今度は私の両親と七五三のお参りに行ってきました。
今度は横浜の自宅からも車で行ける鶴岡八幡宮です。
駐車場に車を止めてから車内で娘を着物に着替えさせて出ると本気で寒かったのですが、八幡宮は大勢の参拝客でにぎわっていました。
境内に入ると雅楽の調べが聞こえてきます。静御前源義経を慕って舞を納めた「若宮回廊」の跡といわれている「舞殿」で結婚式が始まったのです。
(私は今現在まで神前結婚式は東京大神宮で挙式した友人の結婚式のみ参列したことがあるのですが、神前結婚式も日本人ならではの情緒があって奥ゆかしいものです)

・・・とはいえ、新郎新婦も列席者もみんな寒そうです。吹きっさらしなんだもの。


舞殿を過ぎて61段の石段を上がると本宮があります。ここで祈祷をあげていただくのですが、

申し込みをしようとしてから、受付所は石段の下にあることに気がつきました。


もう一度下へ戻り、受付をして初穂料を払ってから再度61段を上がり(エクササーイズ)
いつも参拝の時にお賽銭を投げ入れる箱の向こう側に入って祈祷を受けました。
この寒さの中ですが、他に5歳の男の子の七五三参りと、お宮参りの赤ちゃんがいました。
八幡宮では、神主さんが昔ながらの呼び方で、お宮参りは「初宮詣」、3歳の七五三は「髪置(かみおき)」、5歳は「袴着(はかまぎ)」と言っていました。(7歳は「帯直(おびなおし)」といいます)

祈祷の後はさっさと八幡さまを後にして、入り口近くにあったティールームへ入りました。ここで食べたお菓子がレ・ザンジュのパイサブレーだったのですが、サックリしていてとても美味しかったです。思い返すと、昨年千趣会「モンブランの会」を取っていた時に、ここのお店のが届いたんですよね。どうりで美味しいわけだよ。

その後自宅の近くにあるおすし屋さんで会食しました。お祝い事だからと鯛の塩焼きもありました。
寒い中両親に出てきてもらいましたが、成長の節目を祝う良い時間を持てたと思い、感謝しています。
確かに「あの時写真を撮ればよかったな」と思っても時間が過ぎてしまうと取り戻せないので・・・
3歳の七五三にまつわる行事はこれにて終了です。しばらく着物の出番はなくなりますが、新たな歴史を刻んだ?!着物は大切にクリーニングしておきますね。

娘の4人の祖父母のうち、ただ1人父方の祖母だけは「神さまが違う」という信念の元に参加しませんでした。違う宗教の人生儀礼を祝うのかどうなのか、ということは宗教上の教義やその人の信念に基づくようです。正直私自身は、このことを受け入れるのに多少の時間が必要でした。が、カウンセリングの勉強もした私が学んだ言葉に「過去と相手は変えられない」ということがあります。相手の信念を変えることはできないのですし、自分の信念を相手に押し付けることはしてはいけない、それぞれのやり方で祝う気持ちが大切なのだと思います。それと同時に、自分の信念を無理して曲げる必要性もないのだと(もちろん、相手の気持ちを害してはいけないということの大前提で)

さて、七五三にまつわる記事を書くことは当分ないだろうと思いますので、
最後に私自身が経験した「千葉のちょっと特殊な七五三」のことを書きます。
毎年この時期になると、民放テレビのニュースやワイドショーでどこかが取材しているのですが「○○ちゃんの七五三騒動」なんてのを見たことがないでしょうか?
ホテルや結婚式場で招待客(親類、近所の人など)を何十人も招待しての披露宴、主役の子供は着物のほか「お色直し」までやっちゃったり、「馬車で登場」なんてのもあります。招待された客は結婚式のように「ご祝儀」を包むのです。そして帰りには「引き出物」も出されます。

私自身、7歳の七五三はホテルで披露宴やってます。

というか、大人になるまで七五三とはそんなものだと思っていました(・・・恐ろしい)
会社に入って外房出身の先輩とその話で盛り上がったことがあり、周りの人が「なんでそんなに大げさにやるんだ?!」とビックリしていたことがあります。で、初めてその七五三が「地域限定の風習」であることを知ったワケです。

信じられないかもしれませんが、千葉県でも外房から銚子あたり、茨城の南部、土浦あたりまでの比較的海側の地域では、昔ながらの「ド派手七五三披露宴」が今でも行われています。
というか、最近は益々派手になっているかもしれません。少子化の影響か、ホテル側もこの時期は七五三披露宴を主な稼ぎにしているのでしょう。宣伝も必死です。
少なくとも私が子供のころは「お色直し」や「馬車で登場」はなかったですから。
子供のお母さんがこの風習を知らない地域から嫁いできた場合、面食らって「こんなのイヤ!」となってしまうこともありますが、昔からの風習ですので、そう簡単にはかえられません。だっておじいちゃん、おばあちゃんにとっては一大イベントで、呼んだり呼ばれたりの風習が残っていますので、やらなくちゃダメだ・・・というわけで、毎年この時期テレビで七五三披露宴の様子を見るたびに「健在だ」と思ってしまいます。まあ、冷静に考えればやらなくてもいいじゃん、って思いますけどね。

だから夫は最初は「あの七五三をやる羽目になるのか?!」(やることになったら阻止したい)と思っていたらしいですが、私は結婚で「嫁に行った」わけなので、千葉の風習をやる必要はないわけです。
というわけで、全国で一般的な小ぢんまりとしたお祝いができました。