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「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

帯状疱疹

私ではありません。夫が発症したのです。

最初に気がついたのは月曜日でした。右胸にポツポツと湿疹のようなものができました。
夫は前日に庭で落ち葉を集めたりとかなり庭の手入れをしていたので、「虫に刺されたのかもしれない」と虫刺されの薬を塗っていました。
しかし、湿疹は一向によくなりません。むしろ悪くなってきました。なんだか痛痒くなってきたのです。

私はそれでも「ずいぶんしつこい湿疹だねえ」とのんきに構えていましたが、夫は思い当たったようです。なかなか病院へは行きたがらない夫が学校の近くにある皮膚科へ自ら足を運んだのですから。

かなり年配のおばあちゃん先生が、ひと目見るなり「帯状疱疹です」とおっしゃったそうです。


ウィキペディアによりますと、
帯状疱疹(たいじょうほうしん、Zoster)とは、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされるウイルス感染症の一種。
一度水痘になると、たとえ水痘が治癒しても水痘のウイルスが神経節の中に潜伏している状態が続く。ストレスや心労、老齢、抗がん剤治療・日光等の刺激によって、ウイルスが神経細胞を取り囲んでいるサテライト細胞の中で、再度増殖する(再活性化する)ことによって生じるのが帯状疱疹である(余談だが、潜伏状態自体に害はない)。
神経に沿って帯状に赤い発疹と水ぶくれが出現し、疼痛を伴う。前兆としてだいたい1週間くらい前から違和感やぴりぴりした痛みを感じることもある。水ぶくれは左右どちらかの半身にしか出ないことが特徴。
三叉神経に帯状疱疹ができたときは注意が必要である。髄膜炎脳炎にいたるおそれもある。目の中にできると角膜炎や結膜炎を併発し失明に至ることもある。また、耳の中にできると耳鳴り・眩暈などの後遺症を残すこともある。さらに、顔面神経に帯状疱疹ができることがあり、顔面神経麻痺にいたることがある。腰部や下腹部に生じた場合、排尿障害や排泄障害が生じることもある。
なんだか恐ろしいことも書いてありますが、帯状疱疹は大人の10~20%がかかるそうで、それほど珍しい疾患ではないのです。子供のときによくかかるとされる水ぼうそう」のウィルスは、水ぼうそうが治った後も神経に潜んでいます。そして疲れた時など体調を崩したり免疫力が低下した時などに活性化して皮膚症状や神経痛などを引き起こすのです。

いつもなら夜中1時くらいまで起きている夫もさすがに早く就寝しました。体力だけは自信があるように見える夫ですが、帯状疱疹が出るくらい疲れていたのでしょう。妻としては至りませんね。

さて、帯状疱疹の原因は、水ぼうそうのウィルスです。

帯状疱疹そのものが感染することはないのですが、まだ感染していない人にウィルスが移った場合「水ぼうそう」として発症します。これが大人ばかりの職場なら、発熱などの重症な症状がないかぎりは出勤してしまう人も多いでしょう。しかし夫の職場は学校です。よって「出校停止」となりました。
皮膚科の先生は「子供にもうつっちゃうわねえ」とおっしゃっていましたが、

実は娘は「水ぼうそうのワクチン」を受けていたのです。


はしかや風疹は、定期接種(予防接種法で接種が義務付けられているもの)であり公費負担ですが、水ぼうそうおたふく風邪のワクチンは任意接種なのでインフルエンザ同様に自己負担となります。
特に水ぼうそうのワクチンは値段が高い上、打ったからといって100%予防するわけでもなく(実際、うつってしまうこともある。が、かなり軽くすむらしい)水ぼうそう自体はそれほど重症な後遺症が残る疾患ではないので、ワクチン接種している人はそれほど多くありません。でも、私が都内に住んでいたときに近所にあったクリニックがかなり安い値段で予防接種をやってくれたので(子供のインフルエンザワクチンは500円!水ぼうそうも4000円くらいでした。これでも他の医院の約半額です)水ぼうそうおたふく風邪ともに接種を受けていました。
もしワクチンをうけていなかったら、確実に娘が後日水ぼうそうを発症してしまいますが(帯状疱疹発症後も一緒にお風呂に入っていた)、おそらくかからないですむか、かかっても軽症ですむと思われます。かからないことを祈るのみですが・・・

夫の帯状疱疹も早く治って欲しいものです。だからしばらくは安静な生活を送ってもらいたいですね。