千の風になって

午後、都内のとある居酒屋さんを貸し切って開かれた飲み会に行ってきました。
ガーベラの似合う彼女が「千の風」になってから、５年の月日が過ぎました。
今日は彼女のご家族のプロデュースのもと、彼女の周りに集った友人たちによる「偲ぶ会」だったのです。

あれから５年、あっという間だったような気がします。
だけど彼女を見送った時にまだ２歳すぎだった甥っ子ちゃんが小学生になった姿を見て過ぎ行く時間を感
じました。

この病気と向き合って生きていかなければならなくなった時、彼女の包み込むような人柄に出会わなかったら、そして彼女を通じて多くの友人たちに出会わなかったら、今の場所には立てなかったと思います。

５年経つうちに、みんなを取り巻く状況も変化して、彼女の近くへ旅立った方もいらっしゃいます。そして今や旧友とも呼べそうな友人たちの存在が病気と生きていく上での大きな支えとなっています。

懐かしい時間はあっという間に過ぎてしまい、久しぶりのおしゃべりが弾みましたが、きっと彼女はすぐ近くで喜んでくれたのではないでしょうか。千の風になったから、ふっと立ち止まるとすぐ近くにいるのを感じます。病気の持つ厳しい側面を知っているからこそ、彼女が会わせてくれた仲間の大切さを身に染みています。またの再会を楽しみに帰宅の途につきました。
今日は本当にありがとう。ご家族のみなさまもどうぞお身体ご自愛ください。