As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

振り子が揺れます

大雪から一夜明け、陽の当たる場所の雪はだいぶ溶けてきましたが、日陰の路面は凍結してしまったので注意が必要です。

そんな中、新しく申し込んだパルシステムのカルチャースクールの講座が始まりました。

「初めての心理催眠講座」です。

何やるの?催眠術?アヤシくない?と言われてしまいそうです。
私もこの講座が「生協のパルシステム」のカルチャースクールだから安心して申し込んだようなものです(同じ生協でも、くだんの餃子の取扱いはなかったんだから…というのはおいておこう)
このカルチャースクール、心理系の入門講座が結構多いので、昨年のカラーセラピーに続き、どんな療法の元に「相手を援助する」のかちょこちょこかじってみようと思います。受講費用が主婦にそれほど負担にならず、託児完備なのもうれしい。娘に「パルシステム行くよ」と言ったら「やった~ぽぽちゃん人形だ」と大喜びしていました。娘にとってぽぽちゃん人形はパルシステムで遊ぶアイテムなのです。

今日はホントの導入部として、催眠療法のはじまりと歴史、催眠療法の適応症状、振り子を使った古典的な催眠法で「被動感」を得る方法などを実習しました。
催眠療法は、大学の心理学科などでは学ばないそうです。心療内科精神科医があまり深く学ぶこともない、どちらかと言えば歯科医や産科医が「痛みを取る」方法として催眠療法を学ぶことが多いそうです。
大学の学問とはなりにくい(確かに、催眠療法のカウンセリングルーム、と聞くとよく知らないうちは「うさんくさいものじゃないの?」と戸惑いも覚えます・・・)のですが、日本催眠学会はじめ関連学会もいくつかあります。

また、催眠術というとテレビでたまにやっているような「あなたはサルですよ」みたいな派手はパフォーマンスが思い浮かびますが、催眠療法心理的な効果とは、クライエントを援助することにあります。
覚醒と睡眠の中間にあたる催眠状態で深いリラックスの中、無意識に暗示がはたらき、催眠から覚めた後の行動に変化を起こさせるのです。行動療法やコーチングなどは、意識的にクライエントの行動にはたらきかけますが、催眠療法では暗示により行動の変容を目指します。時間をかけてものの見方や考え方を変えていくのではなく、例えば禁煙に何としても成功したい、などの行動を変えたい時に向いています。
さて、いよいよ実習です。まずは先生が催眠をかけ始めました。みんな振り子を持っています。
振り子がだんだん左右に振れてきます。だんだん大きく左右に振れてきます…

私の振り子がいちばん激しく揺れていました。

私は「振り子を動かしている」という自覚は全くありません。しかし、勝手に振り子が動くはずがありません。

自分で全く意識せずに、自分で振り子を動かしているのです。これが被動感です。

催眠とは被動感を得ることにあります。
それから、被動感を得るためのポイントをつかんだ後、お互いに振り子を動かす催眠の実習をしました。
先生が言うには、振り子が動くかどうかが問題ではなく、クライエントを援助するための催眠ですというのですが、どうしても振り子にばかり目が行ってしまいます。
その後先生が、振り子に続いて目を閉じて「深くリラックス」する状態へともっていったのですが、どうやら私がこのグループでは一番催眠にかかりやすいようです。

そして帰ってから夫に振り子を持ってもらったのですが、ちっとも動きませんでした。

振り子に代表される「伝統的な催眠術」はかかりやすい人とかかりにくい人がいるようで、
誰がやっても催眠にかかってしまう人が20%
術者の技量しだいで催眠にかかる人が 60%
誰がやっても催眠にかからない人が  20%
だそうです。夫は最後の20%かもしれません。それとも私の技量が及ばないのでしょうか?