As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

配慮とか、考慮とか。

このブログの「お気に入りブログ」には「ピンクリボンフェスティバル」のブログが入っているのですが・・・
(特に深くは考えず、開設した当時Yahooのおすすめブログになっていたから入れただけ、という)
なんだかこのブログが大変なことになっているようです。

お天気も悪く、予定も特になかったので(昨日天気が良い時に喘息外来を済ませておいてよかったー)ダラダラネットサーフィンをしながら、発見しました。

発端は、講談社の「グラマラス」という雑誌の企画です。
朝日新聞に出ていた記事はこちらです→http://www.asahi.com/culture/update/0307/TKY200803070226.html

写真家で映画監督でもある蜷川実花さんが、乳がんの早期発見の重要性などを訴えようと、女優秋吉久美子さんら10人のセミヌード写真を撮った。この作品を展示する写真展が7日、渋谷区の表参道ヒルズ・R‐STUDIOで始まった(16日まで)。
セミヌード写真を撮影された10人は、中島知子(オセロ)、秋吉久美子高岡早紀観月ありさ梨花森理世、道端ジェシカ、平子理沙橋本麗香、AKEMIさん。
 撮影時に妊娠9カ月だったという蜷川さんは「撮りながら、女性の美しさを実感、健康って大切だと思った。忙しいとつい検査を後回しにしがち。でもこの写真で『行かなきゃね』と思ってもらえたら」と、検診などを呼びかけた。
 乳がん撲滅を進めるピンクリボン運動の一環で、ファッション誌「グラマラス」(講談社)が創刊3周年記念として企画。7日発売の4月号には蜷川さん撮影の特別付録がつく。同号の売り上げの一部は、日本対がん協会乳がんをなくすほほえみ基金」に寄付し、検診車の購入費用などに充てられる。

このセミヌード写真企画が、乳がんの患者さんを中心に大きな騒ぎになっているようです。
そして、ピンクリボンフェスティバルのブログで、「出版社らしい華やかな企画」と書かれていたことから、さらに騒ぎが大きくなっている模様・・・(出版社とピンクリボンの事務所には直列関連はないようですが)

私は「グラマラス」という雑誌の存在すら知らなかったのですが(汗々)
このセミヌード企画に抗議の声をあげている多くの患者さんの気持ち、よく分かります。
今となっては、このセミヌードの話を聞いても「ふーん、そうなんだぁ」

「でもさ~なんで、乳がん早期発見とヌード写真が結びつくわけ?」

というソボクな疑問がわくだけで、それ以上それ以下の反応もない私ですが、
「まあ、要するに『ピンクリボン』ということで世間の注目を集めることで、チャリティー的なことをしたのだと社会にアピールしようという戦略だわね」と思って終結
おそらく術後まだまもない時期だったら、とうてい穏やかな気持ちでこの写真企画を受け入れることは出来なかったでしょう。

この話題、朝のワイドショーでも取り上げられたそうですが、さまざまなコメントが寄せられる中、高木美保さんだけが「実際に手術を受けられた方が元気になるような企画も考えて欲しい」とおっしゃったとか。この言葉にふかーく賛同し、心の中で拍手を送った人も多かったかな?

経験者を長くやってると、当事者の思い、気持ちとはなんかかけ離れたベクトルで突っ走っているようなイベントやコメント、マスコミ報道にも慣れっこになってしまっているのですが、ふと思います。

企画の立案、実行の前に誰か「これでいいのか?」と思わないものなんだろうか?とね・・・


P.S.私は個人的には、高岡早紀さん、観月ありささん、森理世さんは見てみたいかも?!