As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

絶飲食命令

抗生物質ステロイドが効いたおかげで娘の喉の腫れは少しずつ引いて、喉のあたりでゴロゴロ言ってる音も減ってきました。熱も37℃代に下がり、後は次第に快方に向かうものと思われます。
これから月末までの予定はすべてキャンセルしましたが(だんなのおばあちゃん、楽しみにしてたのにごめんなさい)急性喉頭蓋炎はただの風邪の仲間のようでいて一歩間違えば死に至る病気なので、病院でしっかり治して4月の入園式に備えたいと思います。
私は午前中から病院に来た夫と交代で一度自宅に戻って、洗濯や自分の入浴、仮眠を取って再び病院に泊まりに来ています。

娘は熱が下がったら点滴がずっと刺さっているのが嫌でしょうがないのです。大人だって嫌ですからねぇ。加えて、絶飲食から24時間以上経ち、空腹感がピークです。しかし今日は絶飲食の元で薬を投与するしかありません。明日耳鼻科の先生に診てもらって腫れがひいたことを確認しないと食べることはできません。腫れている場所が場所だけに、食べ物や飲み物が刺激となり、再び腫れたらまた気道が塞がれる恐れがあるのです。飲食は慎重にしなければなりませんが、娘にはつらい1日になってしまいました…
お腹すいたよう、と何回言ったでしょうか。看護師さんが点滴をいじると針が刺激されて痛いです。
看護婦さんやだよう、病院やだようと何度も言います。
「小さいおにぎり一個だけ食べたいよう」
聞いてる親もつらいですね…

「明日先生がいいよって言ったら食べられるからもう少しがんばろう」
「もうがんばれないよう」

同病の仲間には決して「がんばろう」と言わない私が娘にはがんばろうって言っちゃったんですよね。もう充分がんばっているのは「がんとともに生きる人」だけではないと思い知らされました。大きな反省です。

明日は先生の許可が下りて何か食べられますように。


昨日、喉頭蓋を「のどちんこ」と書いてしまいましたが間違いです。
喉頭蓋とは、食べ物が気管に入らないよう「弁」の役割をしているところで、ここに細菌感染して炎症がおきると腫れ上がります。何か特殊な細菌ではなく、風邪をひいたあとの二次感染でついてしまうような菌です。風邪をひいたりこじらせたりして、ウィルスや細菌が感染し、喉が痛くなったり熱が出る経験は誰にでもあることでしょう。通常喉に炎症が起きても気道を塞ぐことはありませんが、運悪く喉頭蓋にピンポイントで感染してしまうと、喉頭蓋炎を起こして、最悪気道が塞がって窒息死してしまう恐れがあるのです。実際、診断や治療が遅れて死亡してしまった症例は多数あり、改めてゾッとしました。
私は「風邪で喉が腫れて窒息してしまうことがある」という話をたしか小学生のころ、当時の担任の先生が話していて強烈に印象に残っていました。最近「たけしの本当は怖い家庭の医学」で症例を見て思い出したのです。
急性喉頭蓋炎の落とし穴は、誰もがかかる危険性があること、風邪やインフルエンザと同じ症状であることでしょう。
喉が痛いと内科(子供は小児科)にかかることが多いと思いますが、喉頭蓋はかなり奥にあるので、通常の診察では腫れているかどうかわかりません。耳鼻科の先生の診察で見つかることが多いそうです。

今朝の回診にいらした先生は昨日外来で診察してくださった先生でした。
最悪の場所に感染していましたね。昨日「帰って様子を見ましょう」と言わなくて本当に良かったとおっしゃっていました。

もし、喉が痛い時に、普段と違う強い痛みだったり、熱が高かったり、食べ物や飲み物が飲み込みにくい時、内科ではなく耳鼻科を受診してみてください。

そのまま放っておくと、大変なことになりますよ。