とんび

娘はまだ午前保育ですが、とっても疲れます。
疲れちゃうので、私も早く寝てしまいます。

お迎え時間が11時20分なのはいいですが、その後が大変なのです。
まずは園庭でいつまでも遊んでいます。ここから連れ出すのにまずは一苦労です。
その後昼食になりますが、天気が良ければお弁当を持って行き、幼稚園の隣の公園で食べることになります。食べ終わった後も子供たちは延々と遊び続けるので、解散するのが２時ごろになってしまうのです。これでは１日保育と変わらないのです。紫外線を浴び続ける肌が心配です。

さて、昨日は英語教室の日なので、解散後駅まで出て電車に乗りました。先生の家は電車で一駅行ったところにあります。駅に着くまでの間も道草ばかりでなかなか歩かない娘をなだめすかし、雷を落とさないように自分を理性で抑えつつの長い道のりです。

ようやく電車に乗って隣の駅に着くと、同じクラスでレッスンを受けているＡちゃん親子と一緒になりました。Ａちゃんのママはまだ１歳のＴくんも一緒に連れて来ています。Ｔくんは抱っこホルダーの中で手に小さなお菓子を持っていました。

さて、改札を出て歩き始めると、上空を一羽の大きな鳥が旋回しています。カラスより大きいトンビです。
「トンビがいるね、お菓子狙ってるかもよ。早く食べちゃいなよ」
とＡちゃんママ。
え、だってあんな高いところを飛んでるんだよ。赤ちゃんが手に持っている小さなお菓子に気がつくのかなあ。と私が思っていたその時ー

バサバサバサッ！！

とすごい音がしました。
目の前を茶色の大きな鳥が飛んでいきました。鳥はＴくんのすぐそばをかすめて再び上空に舞い上がりました。お菓子の破片が地面に散らばり、Ｔくんの手には何も残っていません。鳥の羽音がすごかったので、近くのバス停で待っていた人たちも何事かと振り向きました。
Ｔくんはしばらくあっけにとられた表情をしていましたが、次の瞬間泣き出しました。そりゃそうでしょう。大人だってかなりビビったのです。子供が怖くないわけありません。

そして何よりも、Ｔくんが無傷で済んで本当に良かったです。

トンビは足の爪もくちばしも鋭く、引っかかれたら大変です。万が一目に入ったらと思うとゾッとしました。そして上空から小さなお菓子に狙いを定めるアタマの良さにも驚きました。

外でものを食べる時には空を眺めてからにした方が良いですね。