As You Like It     ~気が向くままに~

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パンダ

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私が上野動物園の初代パンダ、カンカンランランを見た記憶は幼すぎてないのですが、子供のころ動物園に行くと真っ先にパンダ舎の前に行ったものです。
特に、初めて日本国内で産まれた赤ちゃんパンダ「トントン」フィーバーのことはよく覚えています。

高校受験が近かったある日、妹が図書館から「せかいのパンダ」(だったと思う)というタイトルの本を借りてきました。
トントンやその後に産まれたユウユウをはじめ、パンダの両親フェイフェイとホァンホァン、その他世界各地の動物園にいるパンダの写真が載っていた本でした。その本を私は勉強の合間によく眺めていたのです。パンダに癒されていたんでしょうかね…

それから3年経って、今度は大学受験が近くなったころ、家に帰ってくるとあの「パンダの本」がありました。妹が図書館から借りてきたのです。高校受験の時にパンダの本をよく見ていたから今度もパンダの本で合格祈願だったのです。
妹からの心づかいで感動したエピソードの1つです。

大人になってからは上野動物園に行くことも少なくなりました。夫とまだ付き合い始める前に上野動物園に行ったことがありますが、その時はまだパンダ舎にはトントンをはじめ、何頭かのパンダがいたと思います。トントンの両親は亡くなり、トントンの弟だったユウユウは中国へ行ってしまい、その後トントンも亡くなってしまいました。新聞でそれらのニュースを見るたびに動物園の歴史が移り変わるような寂しさを感じていました。

娘が1歳を過ぎてから本当に久しぶりに上野動物園に行ったのですが、パンダはリンリン一頭になっていました。同居人がいなくなったリンリンは寂しそうに見えましたが、それでも上野動物園=パンダの公式は頭の中にしっかりと残っていました。
そのリンリンが先日亡くなりました。上野動物園からパンダがいなくなってしまったのですね…腎臓病で腹水が37リットルもたまっていたそうです。苦しさからやっと解放されたことでしょう。冥福を祈ります。

日本には上野動物園の他に和歌山と神戸の動物園にパンダがいます。でも、日本が所有するパンダは上野動物園にいたパンダだけで、あとは「レンタルパンダ」なのです。最近中国はパンダを外国に贈呈するのではなく、つがいで年間1億円くらいでレンタルしているようです。今回リンリンが亡くなったことで、政府はさっそく中国にパンダのレンタルを申請したとか。

パンダを政治や外交の駆け引きには使わないで欲しいなあ~とパンダ好きとして思います。


写真は在りし日のリンリン。2006年3月撮影です。