As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

一安心

うわ~今日も暑かったですね・・・もう梅雨明けしそうな勢いですが。

私のHP本館「ふるぼうのページ」でもイベント案内をしていますが、いよいよVOL-Netが海外からの講師をお招きしての「キャンサー・サバイバー・フォーラム アメリカの実践に学ぶ がんと生きるノウハウ~子どもに親のがんをどう伝え、どう支えるか~」まで1週間となりました。(定員に達しましたので、申し込み受け付けは終了しております。ご了承ください。そして申し込みしてくださった方々、ありがとうございます)
いつもならVOL-Netの勉強会やイベントの際には、娘は託児にお願いするか夫に見てもらっていました。
カレンダーを見ると夫の学校は夏休み初日となっていて、部活の試合もありません。だったらパパと1日お留守番、が定番になるのですが、今回のフォーラムは夫にもぜひ聞いてもらいたいと思っていました。
それは、フォーラムの内容が現役教師である夫にとっても決して無意味ではないということ(がん体験者の家族、ということだけでなく、生徒の保護者が病気になってしまう、そのときにどう関わっていくのか、という局面に立つこともありうるからです)、そしてVOL-Netという私が関わってきたグループがどのようなメッセージを発しているのか実際に体験してもらいたいと思ったからです。

夫も今回のフォーラムには参加の意志を示して申し込みをしてくれたので、次の課題は「当日娘をだれに見てもらうか」ということでした。
私の場合、老人介護をしている実家においそれと頼むわけにはいきません。それに病気などのよほどの緊急事態でもないわけなので、自分たちで責任を持って見つけたいというのが私のポリシーでした。
これまでは、一時保育を実施していた近所の私立認可保育園に頼んでいたのですが、娘が幼稚園に入っても、夏休みなどは一時保育を実施していると園から聞いていました(娘は印象に残る子供だったらしく、幼稚園に入っても夏休みとか遊びに来てね、と先生方からよく言われていたのです)。そこで今回も、こちらの保育園にお願いしようと安易に考えていたのですがー

久しぶりに電話した保育園の先生は、娘の名前を聞くと喜んだ声で対応してくださいましたが、
「ごめんなさい。その日は園の夏祭りなので、一時保育クラスはお休みなのです」
なーんと!いきなり壁にぶち当たってしまいました。

さて、どうするか。
いつもなら、「ごめんね。当日は子守してくれないかな?」と言ってしまう私ですが、
やはり自分からフォーラムに来てくれといってそれはないだろう、とも思うわけで。
次なる手を打ちました。

「子育てサポートシステム」つまり、ファミリー・サポートです。
これは有償ボランティアとして、子育ての支援を受けたい人がコーディネーターさんに連絡をすると、子育ての支援をしてくださるサポート会員さんをマッチングさせてくれて、園への送迎や一時預かりなどをしてくださるというものです。私は以前住んでいた赤羽では数回お世話になったことがあります。こちらに来てからは、何かあったときのために登録だけしておいて、お願いしたことはありませんでした。

コーディネーターさんに連絡をした翌日、娘を見てくださるサポート会員さんが見つかったと電話がかかってきました。「ただ、先方もいろいろと事情がありますので、そのあたりはよく打ち合わせをしてくださいね」と。実際に支援を受ける前に、事前打ち合わせをする必要があります。私は教えてもらった連絡先に電話をしてみました。
電話口にでた女性は、「子育て支援でお子さんをお預かりするのは初めてなのですが、ぜひやらせてください」と明るくおっしゃっていました。しかし、次のような事情もついていたのです。

・そのサポート会員さんご自身に、現在2歳と0歳のお子さんがいる。
・当日は、他の家族は不在。よってサポート会員さんが娘を含めて3人の子供の世話をする。
・彼女の家は普通の賃貸マンション。しかし、クーラーがないとのこと。昼間は部屋がかなり暑くなるので、遊び方を工夫したい。
「私は、ママ友がほとんどいません。このような機会に、私の娘も同年代のお子さんと触れ合えるのが楽しみなのです」そうおっしゃる彼女との電話を切った後、私は考え込んでしまいました。

・・・このような条件でも、子育てサポートが可能なのか?と。
確か赤羽にいた時のサポートシステムでは、サポーターさんが1人で自分の子供(乳幼児)と一緒に託児するのは認められていませんでした。保険に入っているとはいえ、もし事故があった場合、自分の子供が優先になるからです。それは当たり前ですよね。ましてこちらのお宅には、0歳、2歳と一番手がかかる年代の子供が2人もいるのですから。自治体が違うと、条件も変わるのでしょうか?それだけサポート会員さんが不足している、と聞いたこともあります。
そして、クーラーのないマンションの1室に長時間いることになる、というのも大いに不安を募らせました。0歳の赤ちゃんもいる状態で、どこかに遊びに行けるわけではないでしょう。田舎のおばあちゃんの家のような、昔ながらの日本家屋であれば、風も通り抜けるでしょう。機密性のよいマンションでクーラーがなかったら、かなりしんどい暑さになるだろうと想像できてしまいました。

こんな条件でも、サポーターになろうと努力して講座も受けてサポーターになり、初めての依頼に意気込んでいる彼女には本当に申し訳ない。でも、やはり、安全性というかもしものことを考えると、彼女にお願いしますと託してしまえる気持ちになれない-

そして今日、もう1件探しておいた託児施設を見学に行きました。
赤羽にいたころお世話になっていた「みらいっこ保育園」に似た雰囲気の認可外保育所でした。
子供たちはいきいきとしていました。そして見学のためにちょっと中に入った娘はたちまち溶け込み、子供たちと一緒にアンパンマンで遊び始めたのです。
恰幅のよいベテランの保育士さんが、システムや当日の持ち物を説明してくださいました。数年前までは自宅すぐ近くにある公立保育園にずっと勤めていたそうです。その後他の私立保育園などにも勤めて、こちらの保育所に来たとおっしゃっていました。公立の保育園は土曜日に保育をしていないところも多く、土曜勤務のお母さんたちに重宝されているそうです。もちろん一時預かりも歓迎です。
保育士さんと話しながら、私は心からほっとしている自分に気がつきました。
自分の気持ちに正直に、安心して託すことができる相手に娘は任せたい。
申込書にサインして、保育園を後にしました。これで後は本番を無事に迎えるだけです。
夫にも安心してフォーラムを聞いてもらえそうです。

子育てサポートは、コーディネーターさんに穏便な理由を話してお断りしようと思います。
そして、今回は夏祭りで行けなかった保育園には、幼稚園が夏休みの間、乳腺外科の検診やらバイトやらが入るときにまたお世話になろうと思います。幼稚園の預かり保育に行くこともあるけど、たまには保育園で「脱シュタイナー」もいいと思うよ。