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大塚国際美術館

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朝からがんばって(といっても始発の鳴門行きバス朝9時発に乗った)「大塚国際美術館」に行って来ました。

大塚国際美術館とは「ポカリスエット」や「オロナミンC」で有名な大塚製薬がグループ会社創立75周年記念事業として設立した、日本最大級の常設展示スペースを有する「陶板名画美術館」です。
大塚製薬の研究所や工場は徳島にあります…元製薬会社員談)

陶板名画とは、原画の美術的価値や大きさをそのままに、大きな陶器の板(タイル)に複製したものです。

そんなのフェイクじゃないか。それで大人の入場料3150円もするの?

という声が聞こえてきそうですけど、これはフェイクなんて言葉で片付けられないような精巧な技術を要するもので、陶板にすることで、原画で起こるような劣化や風化が起こらないことから、原画の良さをいつまでも保存することにもつながっています。大塚製薬グループの会社にタイルを手がけているところがあり、陶板名画の複製技術はそこで確立されました。

さて、日本の美術史分野で著名な学者が選定し陶板名画に複製された作品は1000点以上、これらが常設展示されているのです。すべて西洋絵画です。

すごいですよ。このスケール。

入るとまずは「システィーナ大聖堂」の空間が複製されています。壁画、天井の絵もそのままに復元されているのです。
それから「モナリザ」に始まり、有名なモネの「睡蓮」やゴッホの「ひまわり」、ピカソの「ゲルニカ」、ルノワールにマネにゴーギャンドガにスーラ、マティスなどなど、美術の時間に習った絵をはじめ、これまで上野の美術館はじめ海外旅行先で見た絵が次々と出てきました。

途中まで見たところで、館内のレストランに入り、またも鳴門ワカメたっぷりのうどんを昼食にいただきました。

お腹も満たされたところで再度美術鑑賞スタート。

レンブラントが、フェルメールが出てきました。ムンク「叫び」ももちろんあった。現代アートピカソはともかく他はよく分からない…娘が描く絵とどう違うのか?
それから、古代エリア(なんだか順路を間違えたみたい)。美術というより考古学?みたいな作品が続きます。古代の礼拝堂などを空間そのままに複製した部屋もあります。
古代が終わると中世、ひたすら宗教画ばっかり。そして、ルネサンス!ある部屋に展示されていた絵のタイトルはすべて「受胎告知」だし、歴史の教科書に出ていた絵がいっぱい。ルネサンスといえば「最後の晩餐」これも壁いっぱいのスケール。見ていたいけどもう時間がありません。鳴門から徳島まで戻り、松山行きの高速バスに乗らなくてはいけません。

私はひたすら展示室を突っ切って歩きながら、ルーブル美術館大英博物館に行った時に閉館時間が迫って来て全力疾走したことを思い出しました。ルーブルオルセー美術館、ロンドンのナショナルギャラリーで見た絵と同じものがここ徳島で目の前にあったのはなんだか不思議な感覚でした。もう有名絵画でお腹いっぱい、いろんな美術館まるごといっぺんに見た感じです。入場料3150円充分モトは取れました。

なんとか無事にバスに間に合い、徳島駅から高速バスで松山に向かっています。吉野川をさかのぼって、もうすぐ昨年夏に来た阿波池田を通過します。

最後に、美術館内の自販機では「ポカリスエット」「オロナミンC」はいうに及ばず「ジャワティ」「ファイブミニ」「エネルゲン」などがあり、ミュージアムショップでは「ボンカレー」が売られていました。

私が勤めていた会社も美術館を持っていましたが、スケールは到底かないません。