As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

パコと魔法の絵本


この前の水曜日、思い立ったようにレディースデーで入った映画です。運動会の代休なのでしょうか?親子連れが実に多かったです(子供、といってもこの映画は小学生くらいにならないと理解は難しいと思います)

昔々、大人の俳優に脱皮できずに人生を諦めてしまった元・有名子役の室町(妻夫木聡)、消防車にひかれた間抜けな消防士・滝田(劇団ひとり)、ジュディ・オングとうわさ話が大好きなオカマ・木之元(國村隼)、銃で撃たれて入院してきた傷だらけのヤクザ・龍門寺(山内圭哉)、どこかがおかしい堀米(阿部サダヲ)の患者メンバーをはじめ、ピーターパン気取りの医者・浅野(上川隆也)、タトゥー入りの看護師・タマ子(土屋アンナ)、顔は怖いがお金に弱い看護師・雅美(小池栄子)、その雅美の天然オトボケ亭主・浩一(加瀬亮)、そして一代で自分の会社を築いたかなりの偏屈ワガママジジイ・大貫(役所広司)といった変な人ばかりが集まる病院があった。ある日大貫は、交通事故の後遺症で1日しか記憶を保てない少女パコ(アヤカ・ウィルソン)に出会う。パコが事故にあったのは、7歳の誕生日の前日。両親は事故で亡くなっていたが、パコは毎日、朝起きると誕生日にママからプレゼントされた絵本「ガマ王子vsザリガニ魔人」を読むのを楽しみにしていた。「お前が私を知ってるってだけで腹が立つ」というセリフが口癖の「超クソジジイ」大貫とパコの間にいつしか心の交流が芽生えー

最初は、原色系の画面、風変わりすぎる登場人物たちのテンションに、正直「これはツライなあ・・・」と思いながら見ていたのですが・・・次第にグイグイと話に引き込まれていき、

クライマックスでは、かなりの号泣もの


となってしまいました。でも、ただ泣けるだけで終わる映画ではない!散々泣かせておいてそのオチはないだろうというどんでん返し、そのまたどんでん返し・・・すっかり監督のファンタジーの世界にはまってしまった感じです。
そして、クライマックスとなるガマ王子vsザリガニ魔人の劇中劇の演出のすばらしさ。実写とCGの融合は最大の見所です。

館内の子どもたちにも感じるところが多かったのでしょう。ラストシーンでは子どもたちがしゃくりあげる声が聞こえてきました。

親子でいい時間を過ごすのには、「ポニョ」より「パコ」をイチオシします!

(あ、もちろんオトナだけでも十分楽しめますよ)