1年ぶり検診
ほぼ1年ぶりの品川駅。形成外科には年に1回は再建した乳房を見せに行くことになっています。
クリニックはハロウィンの飾り付けがされていて、受付スタッフの方々も暖かく迎えてくださいました。待合室の本棚には先生が登場している本や雑誌に混じって「がん治療最前線」昨年10月号(←私が悩み相談室の回答者を務めたページがある。産業カウンセラーデビュー作!?)を今も付箋つきで置いてくださっていました。
1年ぶりにお会いする先生も全然変わっていらっしゃいませんでした。
「大阪(乳癌学会)は行ったの?」
「子どももまだ小さいので大阪は行けませんでした。でも大阪の話はVOL-Netのメンバーから聞いてますよ~」
「大阪(乳癌学会)は行ったの?」
「子どももまだ小さいので大阪は行けませんでした。でも大阪の話はVOL-Netのメンバーから聞いてますよ~」
それで診察になったのですが、先生は一瞬胸を見て触って「傷口の赤みもなくなったし柔らかいし何も問題ないわ」で終了ー
看護師さんが「では写真ですね」とおっしゃったので、持ってきたポケットアルバムを広げました。
「えっと、義父の近況です」
そう、先生は同業者である義父のことをよくご存知です。乳房再建を通して一番話題に上ったのは紛れもなく義父のことです…(お義父さん、勝手に話題にしてごめんなさい)
そう、先生は同業者である義父のことをよくご存知です。乳房再建を通して一番話題に上ったのは紛れもなく義父のことです…(お義父さん、勝手に話題にしてごめんなさい)
夏休みのトライアスロン大会の写真を持ってきたのです。
「今年も年に1度の大会に出ましたよ」
「そう、私はね先生(義父)には学会でお会いするんだけど、学会の会場じゃなくてホテルのプールで会うことが多いのよ」と先生は看護師さんにおっしゃいました。
「今年も年に1度の大会に出ましたよ」
「そう、私はね先生(義父)には学会でお会いするんだけど、学会の会場じゃなくてホテルのプールで会うことが多いのよ」と先生は看護師さんにおっしゃいました。
忘れもしない、まだホルモン療法をしていた時に「いつか乳房再建やりたいんです」と先生のクリニックを初診した時の最初の話題は「義父のトライアスロン」だったのです。
「これ、どこでやっているんだっけ。先生(義父)は今も愛媛にいるの?」
「ええ、今も愛媛にいますよ。トライアスロンはアマチュアの大会ですが愛媛でやってます。義父が引退する前に今年は初めて孫たちが観戦しました」
「ええ、今も愛媛にいますよ。トライアスロンはアマチュアの大会ですが愛媛でやってます。義父が引退する前に今年は初めて孫たちが観戦しました」
「(義父が)元気ならいいわ。乳輪移動はまだ考えてないんでしょ。じゃあまた来年見せてください」
先生はオレンジ色のオペ着の上に羽織った柄の入った白衣をなびかせて診察室を去って行きました。
乳輪移動術をして、乳房の真ん中に戻せばより完成形になるのですが、またも保険がきかなくて25万円もかかってしまうのでこの話は宙に浮いたままです。乳輪の位置が多少ズレていても差し障りがないのでそのままにしてあります。着替えをしている間、看護師さんは「いや、ビックリしました。トライアスロンですか…最初の泳ぎで海に沈みそうです」とおっしゃっていたので「息子たちは誰も真似できないですよ」と答えました(笑)