As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

レッドクリフ PartI その1

アメリカ大統領、オバマさんに決まりましたね!歴史的です!!


さて、この秋いちばん見たくて公開を待っていたレッドクリフ PartⅠ」をついに見に行ってきました。

この秋、ヤフーのトップやらミクシィやらで宣伝しているのがイヤでも目についた人もいらっしゃるかと思います。

レッドクリフ、という英単語を訳したら「赤い壁」そう、赤壁
1800年前の中国、三国志の世界であまりにも有名な「赤壁の戦い」の完全映画化!
監督はM:I-2」などハリウッドでも活躍してきたジョン・ウー。白い鳩と二丁拳銃!

というワケで、今日は映画の感想に入る前のことを書きます。


いつぞやこのブログにも書きましたが、高校生のとき「源氏物語」が好きな少女だった!?私は、大学に入ってから三国志の世界を知りました。
高校時代、漫研に属する友人が「諸葛孔明」の話をしてきたことがありましたがあまり印象には残りませんでした。そしてそのころNHKで「人形劇三国志」の再放送をやっていて、小学校高学年の妹と母が日増しにハマっていったのを見たのですが、私は「登場人物が漢字ばっかりでヤだ」などと言っていたのです。その後妹は横山光輝さんのコミック三国志60巻を買い揃えてしまい、アニメ化されたのも見ていました。が、私はちら見してスルー。

数年後、自宅から大学まで2時間弱の電車通学をしていた私は「車内で読む物」がなくなってしまい、どうにもこうにもヒマになってしまったので、妹の本棚から三国志の1巻を借りてみました。

そして、次へ次へと止まらなくなってしまったのです。


どうしてこんなに面白い話があることに今まで気がつかなかったの?
単に戦いの話じゃない、裏の裏まで計略を働かせたり、ドキドキ感がたまらない、そして登場人物が実に魅力的!
遅すぎたとレンタルビデオ屋に走り人形劇三国志を借りてきて見始めました。そして川本喜八郎さんの人形の世界にもすっかり魅せられてしまったのです。

私がカバンに三国志のコミックを入れていると知った友人は「まる子、どこまで読んだ?」と聞いてきました。なにげに読みこなしている友人がいたのです。
先日の日記にも書きましたが、当時の私のあだ名は「まる子」です。まだ誰も「ふるぼう」と呼ぶ人はいませんでした。

赤壁の戦いの近くまで読んだのよ。そうそう、私は呉の周瑜がいいと思うんだけど」
「ハァ!?」と友人はニヤリと私を見ました。「あのねぇ、周瑜はそのうち孔明にコテンパンにやられるんだよ」

(以下、ストーリー知らない人はゴメンね)
赤壁の戦いで呉の孫権軍の大都督(総司令官)をしている周瑜は、あまりに有名な軍師諸葛孔明とはげしい知恵比べ合戦を繰り広げるのですが、一枚も二枚も上手に立ち回る孔明についに勝てることがなく、最後まで負けたまま短い生涯を閉じてしまうのです。これは、コミックスや人形劇でのストーリーで、日本では最もよく読まれている「三国志演義」に基づくストーリーです。

そう、それこそヒーロー見本市状態でカッコいい武将がたくさん出てくる長編ドラマの中で、なぜ私が周瑜に目をつけたのかというと、

彼は全登場人物の中で、一番のイケメンだった。

ということに他なりません!

私がそう言うと、孔明ファンの友人はさすがに一枚上手、これでもかと私を言いくるめてきました。
必死で反撃を試みる私・・・ああ、これがうら若きハタチの女子大生のする会話でしょうか?!
(もちろん当時は彼氏などいなかったのだ)
その後、私は周瑜孔明にさんざん振り回された後に死んだシーンからようやく立ち直り(くだんの友人には「まる子、敗北を素直に認めなさい」という主旨のことを言われ)コミックス全60巻を読破しました。そして、新宿三越でやっていた「川本喜八郎人形展」を友達3人で見に行ったのはなかなか楽しい思い出です。

でも、そこまででした。
三国志に関しては、多くの作家がそれぞれの解釈で優れた小説を書いているのに関わらず、結局読むことはなく、いつしかマイブームは去り、手に取ることもなくなっていました。
それから、10年以上。私には実にいろいろな、人生の激動が待っていたわけです(ってか?!ね、そうだよね~)。
思えば、本当に苦しかったときに、あのコミックを現実逃避の手段に用いようとしなかったのか?と今さらながら思うのですが、それさえ思いつかなかったのでしょう。

今年の夏、娘と「アンパンマン」を見に行った映画館でもらったパンフレットに「この秋公開 レッドクリフ」と書かれてあっても、何のことだか分かりませんでした。それが「赤壁の戦い」だと知って「え?そういえば三国志の映画なんてやったことなかったよね」と思ったのです。家に帰ってぐぐってみました。

トニー・レオンが演じる周瑜を見た瞬間、私の脳内スイッチがカチリと音を立てたのです。

絶対に見たいと直感的に思ったものの、最近「おひとりさま」でじっくり映画を見るのは好きなのだけど、こんなワクワクしそうな映画を一人で見るのはつまらない。

しかし、悲しいかな夫はまーーーったく歴史モノには興味がない。

いえ、篤姫は見てたけど。
そこで、さりげなーく振ってみたものの、やっぱり全然興味がなさそう。

転機は意外なところにありました。
そう、先月我が家に遊びに来た大学生たち。さすが男子大学生、三国志ゲームをやりこんでいたらしく、何の話題からか急にそっちの話題になったのです。かなーりマニアックな武将の名前も出る中、なんとか会話についていく私。でも夫は入っていけない。
「みんな意外に詳しいなあ」と言う夫に一言「それって、一般教養に入ると思うのよ」
そして、折りよく三国志を取り上げた「NHK その時歴史は動いた」を見せてちょっとばかしコーチング。結婚前に1冊だけ買ってあった横山光輝さんのコミック文庫版が、赤壁の戦いの場面だったので、予習と言って読んでもらいました。ああ、興味を持ってきてる、首尾は上々。

そして、秋が深まるにつれ過剰になっていく世間の宣伝作戦。
孔明役には金城武中村獅童周瑜の部下の武将役で出演みたい。東京国際映画祭で、ジョン・ウー監督はじめレッドクリフの出演者たちが、麻生太郎総理と一緒にグリーンカーペットを歩いてる!
日に日に金城武トニー・レオンの露出度が高くなって、インタビューを読んでいるだけで・・・金城武ってこんなにかっこよかったっけ?!孔明も、これかなりイケてるわ!しかもなぜか電車の中まで宣伝ポスターが。
金城武って、ずーっと前に深田恭子と「神様 もう少しだけ」ってドラマやっていましたが、あのドラマの最終回を見ながら一人独身寮の部屋でボロボロ泣いていたのだけど、そのときはそんなにイケメンだって思わなかったけど・・・どうしよう、金城がいいのかトニーがいいのか分からない・・・?!

というわけで、映画館へLet's Go!だったのですが。
だいぶ長文になってしまったので、映画の感想は、また明日にします。
To be continued・・・