As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

今年のベストセラー

この前、今年のベストセラーとなった本についてテレビでやってました。

ハリー・ポッターに「○型自分の説明書」、ホームレス中学生流星の絆・・・血液型の説明書だけで4冊ランクインってのはどうなの?東野圭吾さんは、今年は「容疑者X~」を読んだのでこれはぜひ他の作品も読みたいです。

これらのベストセラーの中で、私が唯一読んでみたのが「夢をかなえるゾウ」水野敬也著 飛鳥新社

主人公はどこにでもいるサラリーマン。彼はこれまでにも自己啓発の本を読んだり、意を決してインドに旅行に行って自らを変えようとしていたが、三日坊主の性格が災いして失敗し続けてきた。そして、会社の先輩の友人・カワシマが開いたパーティに出席した彼は、そこで有名人やアイドルの卵達が談笑しているのを目の当たりにし、自分の住んでいる世界との差を痛感する。その夜、彼は泥酔したままインド旅行で買った置き物に「人生を変えたい」と泣き叫ぶと、次の朝、枕元に関西弁を話す謎の生物が。それは置き物から化けて出てきた神様・ガネーシャであった。主人公はガネーシャに振り回されながらも、夢を成すためにガネーシャの課題を行うことになる。

で、この本の中心となるのが「ガネーシャ式」と呼ばれる課題なのだけど、靴を磨く、コンビニで募金する、食事は腹八分目にする、トイレ掃除をする、その日がんばった自分を褒めるなどなど、本当にこれが人生を変えるのに役に立つのか?と思われるような課題で、でも1つ1つにはすっごく意味があって、それで実際課題は著名人が行ったものがほとんどだと言います。あとはガネーシャと主人公のやりとりが面白いのと、ちょっとファンタジーが入ってウルウルになりそうな場面もあります。

この本を私たちは「トイレの中」に置いて、夫と2人トイレタイムの友にして読み終えた(笑)のですが、夫に「ガネーシャの課題ってやってみた?」と聞いてみると予想通り「No」の返事が。でもって私も結局課題を1つもやってません。そうそう、トイレ掃除も靴磨きも、別にガネーシャに課題を出される前からやっていたことでした。

だって・・・ガネーシャが「自分・・・○○○やろ」とか言ってることばが、昔会社にいた先輩を思い起こさせるんだもの。その先輩が「自分は?」と聞いてきたときに、とっさに「自分=You」の意味で使っている言葉だと分からなかった。一瞬何を言ってるのだろうと思ったよ。しかも、この本に出てくるガネーシャの風貌が・・・ますますその先輩を思い起こさせ(激しく失礼!)なんだか神様としての威厳とか、ありがたみとか感じられなくなってしまったのです。
ガネーシャじゃなくて別の神様だったら、1つくらいは真面目に課題に取り組んでもよかったのだけどね。

そういえば深夜のドラマも見てないなあ。どんなガネーシャなんだろう?