As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

久しぶりの交流分析(TA)研修

かなり久しぶりに交流分析の話を聞きました。
講師の先生の話し方は明瞭で小気味よく分かりやすくて、あっという間に3時間過ぎてしまいました。

交流分析(TA)と言えばエゴグラムですが、TAのゴールは「自律性」です。

自律性のある「自立したオトナ」とは、さまざまな人間関係の中で「気づき」があり、自発性を発揮して人との関係を築いていきます。
そして、自律性を確立するのにおおよそ3つのステップがあります。

それが「傷つく」→「気付く」→「築く」


人は、生きていれば必ず傷つくものなのです。人と関わるのだから、心を持っているから、当たり前のことです。傷つくばかりでなく、つまづくし、戸惑うし、恥もかきます。傷つかずに生きていこうと思ったら、他人との関わりを止めるしかありません。
そして、自分が傷つくことによって、気付くことがあるのです。傷ついたからこそ身を持って知るわけですね。そして「気づき」はより良い人間関係や豊かな人生を「築く」ことへと繋がります。

しかし「傷つく」→「気付く」へのシフトがなかなか進まない人が増えているそうです。

傷ついたままになってしまう人の多くは「自己否定」のパターンに入っているそうです。
どうせ、私にはできないから。ダメだから。
このパターンの人に「誰がダメって言ったの?」と聞くと大抵答えられません。
「みんながダメって言う」と言いながら、みんなの名前が出てきません。いつの間にか自分で自分はダメだと思っている。だから「傷ついた」時に、一層「やっぱりダメなんだ」と自己否定を上塗りしてしまうのです。
また、自己否定型の場合「どうせダメだから」と人生においてラクな選択をしてしまいがちですが、これはまた「自律性」を妨げています。
では、なぜ自己否定型になってしまうかというと、その人がどんなストロークを受けて育ったのかというのも大きいです。プラスのストロークをたくさん受け取った人は、自己肯定感が強くなるものです。

という訳で、交流分析とはこうも奥が深くてカンタンにまとめられるものではないですが、今日ブログに書きたかったのは「傷つくことを怖がらないで」ということです。
私自身、傷ついた時に一層落ち込んでしまったり、とっさに反撃してしまったりと、まだまだ対応がうまくできません。
でも傷ついたり恥かいたりする中には、素直に反省すべき点があるかもしれないし、そうやって失敗したことは二度と間違わなくなるし、何より「痛みを知っている」からこそできることがあるのだと、特に病気を経験して身にしみています。

人は人と関わるからこそ傷つくこともあり、それは言い換えれば「ピンチはチャンス」であるのだという先生の言葉が印象に残りました。