As You Like It     ~気が向くままに~

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シュトーレン

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シュトーレン」というドイツ発のクリスマスのお菓子があります。
ラム酒に漬けたドライフルーツがふんだんに入っていて、生地はパンのように発酵させて作ります。
保存料を入れなくても日持ちがするお菓子なので、毎日少しずつ切って食べながらクリスマスを待つのです。そのシュトーレンを、私がクリスマス用に義父母に送ったわけですが。
今日無事に愛媛の義父母宅に届き、とても美味しいと電話がかかってきました。

今年に限ってシュトーレンを贈ったのには少々ワケがございます。

先月18日、娘の誕生日に義父母から電話がかかってきました。
夫が電話に出ていたのですが、しばらくすると・・・

「ああ、お父さん!お父さんの誕生日のこと、すっかり忘れていたよ!」


その声を聞いた私の顔にサーっと縦線が入ったのが分かりました。
頭の中で「なぁ~にぃ!やっちまったなぁ!!」とお笑い芸人クールポコの声が聞こえてきたのです。

義父の誕生日、11月5日

結婚してからこれまで1度たりとて忘れたことはありませんでした。
結婚した翌年には、還暦のお祝いもしているのです。
その後も、誕生日に間に合うようにプレゼントを贈り、電話をしてきました。
我が家の家計が夫のシングルインカムになってから、義父母から誕生日のプレゼントは廃止にしましょうと言われ(父の日に一本化ということで)その後も誕生日当日には欠かさず電話をしてきました。

それなのに・・・ああそれなのに・・・
夫婦そろって完全に頭から抜けていたのです。何ということでしょう?!
実子である夫も誕生日から2週間近くもすっぽり忘れ去り、義母に言われて慌てて思い出したのです。
完全に忘れ去っていた私たち長男夫婦に対して、次男夫婦はちゃんと覚えていて、義妹がちょっとしたプレゼントを届けにきたそうです(11月から関東への転勤が決まった義弟は既に上京し単身赴任中です)

それにしても、人並み以上の記憶力があると自負している?!私が忘れ去っていたとは・・・かなりの不覚です。電話を換わると義母が言いました。
「ツヨシはともかく・・・あなたがお父さんの誕生日を忘れてしまったなんて・・・私が一泊入院した時も日付を覚えていて電話してくれたのに、珍しいと思ったのよ」

うう、ああ。私には何も言えないではないですか。お父さん、忘れていて本当にごめんなさい!!

しかしなぜ忘れていた?11月5日って一体何をしていたのだ?!

「お母さん、忘れていてごめんなさい!トニー・レオンのせいなんです」

「一体、トニー・レオンが何をしたというのよ?」
・・・何もしてないさ。彼はスクリーンの向こうでイケメン武将をやっていただけなのだから。
しかし、義母はトニー・レオンという香港出身の俳優のことを知っているのだろうか?

いえ、何も別にトニーのせいだけでなくて、金城武もセットでついてたから(ってのは言い訳にならんの!)その後幼稚園のバザーのために「ひたすらクッキーを焼かなくちゃいけなかった」ということも原因ではなかったかと思うのですが。

義父が電話に出てきたので、もう言い訳なんかしませんでしたよ。「ごめんなさい!」と受話器に向かって頭を下げていたら義父は「別に、そんなに気にしてないから」
いや、かなり気にしているようだったと義母は・・・ごめんなさい。

だから、シュトーレンになったのです。
今さら、遅すぎる誕生日プレゼントを贈る、というのも何だか、と思い。
だったらクリスマスにちなんだものがよいのではないだろうか、と。そこで「ビゴの店」のシュトーレンが美味しいと聞いたので、ちょっと行ってみたわけです。クリスマスにケーキならすぐに思いつくけど、一気にたくさん食べるのは大変だし、シュトーレンってちょっとずつ食べていく楽しみのようなものがあるでしょ?
最近ではクリスマス前にシュトーレンを置くお店も増えてきたように思います。
毎日少しずつ食べていくと、クリスマスが楽しみになるかもしれないです。

しかし、夫よ!なぜ私と一緒に忘れ去っていたのだ?!思い出してくれればよかったのに。