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K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝

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おそらく2008年にスクリーンで見るのはこれが最後かな、と。

K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝 監督:佐藤嗣麻子 主演:金城武松たか子仲村トオル


あの「レッドクリフ PartⅠ」で完全に金城武イカれてしまったワタクシ、彼の主演作が今度は日本映画で封切られるというので、娘を預かり保育に行かせてシネコンにレッツゴーしてしまいました。

今回はあの「怪人二十面相」の世界です。江戸川乱歩の不朽の名作「少年探偵団」
名探偵明智小五郎に助手の小林少年「ぼくらは少年探偵団~♪」小学生の頃放課後の図書室でどっぷりハマって読みましたねぇ。

1949年、帝都。第二次世界大戦は話し合いによって回避され、なお続く軍政社会は、19世紀からの華族制度によって富める者と貧しき者の二極化がなされていた。そんな世間を騒がせていたのは、富裕層のみを狙い、美術品や骨董品を鮮やかに盗み出す“K-20”こと怪人二十面相。
曲芸手妻師・遠藤平吉(金城武)は、小さなサーカス小屋で人気を博していた。
サーカス団のメンバーは、皆貧民街で暮らす人々だ。
羽柴財閥の跡取りである、故羽柴公爵の孫娘葉子(松たか子)は、名探偵・明智小五郎(仲村トオル)との結婚を間近に控えていた。そんな折、二十面相から羽柴家へ一通の予告状が届く。「結納の儀、当日。羽柴財閥が持つ、ブリューゲルの『バベルルの塔』を頂戴する」と。
一方、平吉はある紳士から、葉子と明智の結納の儀に潜入し、写真を撮ってほしいとの依頼を受ける。
報酬に魅力を感じた平吉は了解するが、それは二十面相の罠だった…。

サーカスで活躍する遠藤平吉が出てきただけでドキドキしてしまいました。ヤバいなワタクシ(笑)


そんな金城武、前作「レッドクリフ」ではただ1人アクションがなく優雅に扇が舞っていましたけど、今回はバリバリのアクションです。
怪人二十面相に間違えられて、走る走る!一度は捕らえられたものの、頼もしい相棒・源治と出会って彼の作る小道具を自由自在にあやつりこなし、なんとウエディングドレス姿の松たか子さんと上へ下へと飛びまくります。それはもう痛快なほどの活劇です。

「良家の子女のたしなみです!」by 松たか子←これからあらゆるところで使えそうなセリフです。


そして名探偵明智小五郎を演じるのは仲村トオル「グッチー!」と呼ぶ声が聞こえてきそうな、ドラマ「チームバチスタ」の白鳥さんの面影がまだ残っているんだけど、見ているうちに徐々に明智っぽくなってきました。

今回舞台となったのは、東京のパラレルワールドともいえそうな架空都市・帝都なのですが、戦前、戦時中の色濃い軍隊が出てくるかと思えば、懸命に生きるノガミの子供たち、一方贅をつくした羽柴邸もあるし、ノスタルジックな空気はあの京極夏彦さんの「京極堂」の世界にも似ているところがあるような気がするし・・・この映像を作り上げたのは、ALWAYS 三丁目の夕日のスタッフだったというから納得!でした。

最後には「えーっ!そんなのアリ~?」とうなってしまう意外性もあるし、ファンタジーの世界で笑いとドラマと痛快アクションがたくさん詰め込まれた、お正月にはうってつけの映画。この作品を撮ったのが女性監督というのもまた意外でした。

予告編も入れるとおよそ2時間半ですが、たっぷり楽しませていただきました♪


そしてそして。もう1つ笑っちゃったのが。

今回もキーワード?!は「白い鳩!」

平吉がかわいがっていたのはサーカスのショーでも使ってた白い鳩たちでした。
しかしナゼ、金城さんは2作連続で白い鳩と戯れているのでしょう?!これってまさか狙ってのことじゃないよね?!しかもなんだか鳩の扱い方がうまくなってるようにも見えるし・・・

来年4月に、白い鳩たちと一緒に再び孔明役でスクリーンへカムバーック、期待してますっ!