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餅つき大会

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年末はどの家庭も忙しいかと思いますが、そんな時期に伊勢の義祖母宅に押しかけた!?私たちの前に待っていたのは、

年末と言えば「餅つき」

餅つきといっても、今どき家庭で臼と杵で餅つきをしたりはしません。「電動餅つき機」なる機械があるのですが、その量がハンパじゃないのです。

「十臼つく」とおばあちゃん。
一臼は二升だと言います。よく田舎のおばあちゃん宅などに「一升炊き」の炊飯器があったりします。一升は十合です(ちなみに我が家にあるのは五合炊きの炊飯器です)。

つまりですね。回りくどかったですが、今日餅にしたお米は「合計200合(カップ)」ってことなんです!

一回に一臼分の米を餅つき機にセットし、蒸すのに50分ほど、その後つくのに15分ほど。できた餅は丸めるかのし餅にします。これを10ラウンドです。
もちろん毎年この作業をおばあちゃん1人でしているのではなく(来年おばあちゃんは米寿のお祝いなんです)おばあちゃんと一緒に住んでいる夫の従姉(つまり、おばあちゃんの孫娘)一家が手伝っています。でも今年従姉の旦那さんと息子さんは旅行中なのでした。

つきたてのアツアツのお餅を丸めていくのですが、一臼から60個以上の丸餅ができます。これだけ丸めるのは大変です。ずっと作業していると腰が痛くなってきます。それから、鏡餅用に丸めるのは難しいのです。角ができないような丸めないといけないのだから(私、おばあちゃんからダメ出しされましたから)。
こうして朝9時には始まった作業がすべて終わったのは夜10時を過ぎていました。
それでもって、つきたてのお餅の味はやっぱり格別でした。

さて、餅つきも地方によっていろいろですね。

まずはお餅の形。
私の実家(毎年母の実家でついた餅を送ってもらっている)は千葉ですけど、関東では餅は基本「角切り」です。のし餅を包丁で四角く切ります。丸いお餅は鏡餅くらいでしょう。
でも伊勢では丸いお餅が基本なんですよね~それでお雑煮は当然味噌仕立てなんです。関東人の私は味噌仕立てのお雑煮を食べたことがありません。

それから、のし餅の中に入れるモノがあるんです。
私はプレーンなお餅しか知らなかったのですが、
煎った黒豆、桜海老あおさ海苔クチナシ、生姜黒糖…

蒸したもち米をつく時にこれらを入れて一緒につきます。ついたらのし餅にして乾燥させ、天日干しにします。薄切りにしてあぶってせんべいにしたり、細かく切ってアラレにして一年中楽しむんだそうです。色鮮やかなお餅ですよ。

あと「やじろ餅」というのがあります。
これはもち米とうるち米を混ぜて水に浸したものをついて餅にしたのです。
お餅の中にお米の粒がちゃんと残っているんです。ご飯を半潰しにしたおはぎとはまた違った食感です。
私はこの「やじろ餅」初めて食べたけど、これはこれでおいしいですね。
(ちなみに私の実家では、オールうるち米をついて、伸びないお餅を作ります。この餅、伊勢では食べないようです)