三国志
そんな中ひっそりと(事実シアター内はガラガラで一桁しか観客はいなかった)上映されていたのがこの作品です。
アカデミー賞ではかすりもされていなかった「レッドクリフ」ですが、日本では「おくりびと」以上の興行収入を叩き出し、三国志が好きな日本人は多いのだと改めて思いました。
(まあ、レッドクリフの場合は諸葛孔明の策ならぬ「エイベックスの策」に乗せられているような気もしますが…)
(まあ、レッドクリフの場合は諸葛孔明の策ならぬ「エイベックスの策」に乗せられているような気もしますが…)
この作品は単館上映系であまりやっている映画館もなく、宣伝も大してやっていませんが、ちょうどレッドクリフの合間で気になってしまったので思わず見ちゃったのです。今回は夫をムリヤリ連れ出すようなことはしませんでした。
ついついレッドクリフと比較視点で見てしまったのですが、ざっと見て、エキストラの人数も少ないし、制作にかかっている金額の明らかな差を感じましたが、2時間以内というコンパクトな作品で人物像を丁寧に描いている印象を受けました。
物語の主人公は、蜀の武将、趙雲子竜。
今回は香港のアンディ・ラウが演じます。レッドクリフではフー・ジュンさんが演じ、序盤戦で大活躍を見せていました。
私の中での趙雲のイメージは「白馬に乗った王子さまタイプの武将」で、川本喜八郎さんの人形イメージが強いのでしょうね。三国志の武将人気投票をやったら確実にベスト5以内に入る武将だと思います。
今回は香港のアンディ・ラウが演じます。レッドクリフではフー・ジュンさんが演じ、序盤戦で大活躍を見せていました。
私の中での趙雲のイメージは「白馬に乗った王子さまタイプの武将」で、川本喜八郎さんの人形イメージが強いのでしょうね。三国志の武将人気投票をやったら確実にベスト5以内に入る武将だと思います。
前半のハイライトはやっぱりこのシーン。
レッドクリフでも出てきた、趙雲が主君である劉備(ユエ・ホア)の子供(赤ちゃん)を救い出し、赤ん坊を抱えながら敵と打ち合うシーンです。合戦シーンの迫力は十分でした。
レッドクリフでも出てきた、趙雲が主君である劉備(ユエ・ホア)の子供(赤ちゃん)を救い出し、赤ん坊を抱えながら敵と打ち合うシーンです。合戦シーンの迫力は十分でした。
物語はそれから一気に20年後にとびます。レッドクリフの戦いは完全にすっ飛ばし、劉備は皇帝になった後死んで、後を継いだのはあの時趙雲が助けた坊やですが、これがまたとんでもないボンクラ息子で、バカぶりを発揮しています。かつての趙雲の同僚たちもみんな亡くなり、諸葛孔明は老いぼれじいさんになってしまいました。趙雲はその状況下で、これが最後の出陣だと魏を討つために北伐へと旅立ちました。
そこからは、完全なフィクションの世界。
あの曹操の孫娘で剣の達人だという曹嬰(マギー・Q)というオスカル様みたいな女性が出てきて、趙雲と一騎打ちをするわけです。さらには味方の思いも寄らない裏切りも発覚・・・追い詰められる趙雲、おいおいおい・・・それでいいのかい?!ロマンスグレーになった趙雲ですが、さすがアンディが演じているからイケてるんですけどね。
あの曹操の孫娘で剣の達人だという曹嬰(マギー・Q)というオスカル様みたいな女性が出てきて、趙雲と一騎打ちをするわけです。さらには味方の思いも寄らない裏切りも発覚・・・追い詰められる趙雲、おいおいおい・・・それでいいのかい?!ロマンスグレーになった趙雲ですが、さすがアンディが演じているからイケてるんですけどね。
私が思うに、話を知っている人ならそれぞれが自分の思い描く世界を持っていて、作る側にもそれぞれの世界観がある「三国志」を誰もが満足する方法で映像化することは至難の業だし、また史実に忠実である必要はなく、エンターテイメント作品に仕上げるには思い切った解釈や創作も必要なのかな?と感じました。
それにしても・・・個人的にレッドカードを出しちゃいますけど。
諸葛孔明、アレはないでしょ!!特に年とってからの孔明はヒドかった、というかヒド過ぎです!!
演じた役者さんゴメン。でも金城武のイケてる孔明像、あれをカンタンに壊さないでー。まあ、今日はもともと「フォーカシングの学習会」だったのですが、いつもは11時から始めるのが急遽午後1時からに変更になったので、ふらっと足が向いてしまったんですけどね(そのシネコンは、午前中ならモーニング割引で1300円で見られるのです)。
それからですね。誰も聞いてないと思いますが、じゃあふるぼうはどの武将が好みのタイプなんですかと聞かれたら、この映画の趙雲ではなく(今たくさんの敵を作った気がする)孔明でもなく、レッドクリフの主人公で、トニー・レオンが演じる周瑜だともう一度申し上げておきます。