As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

チェンジリング

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ふっと外を見たら雪が降っていました。

大粒のぼたん雪で、昨晩から雨が降っていたこともあり、積もることはなかったですが、この冬初めて「雪が降ってる~」と実感しました。
それぐらい寒~い1日でした!
そんな中でしたが今日はバイトに行き、バイトの時間までムービルでまたも映画を見て、夕方は部活がなかった夫が早く戻ってきたので娘を託して整骨院へ。ここ数日痛かった首のケアをしてもらいました。

という訳で、今日の映画のレビューです(ネタばれに注意)


1928年、シングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は、ロサンゼルス郊外で9歳の息子ウォルター(ガトリン・グリフィス)と暮らしていた。ある土曜日、彼女は同僚に泣きつかれて断り切れずに休日を返上して仕事へと向かう。暗くなって彼女が帰宅すると、家で一人で留守番をしているはずの息子の姿はどこにもなかった。
『硫黄島からの手紙』などストーリーテリングには定評のあるクリント・イーストウッド監督による感動作。息子が行方不明になり、その5か月後に見知らぬ少年を警察に押し付けられた母親の真実の物語を静かなタッチでつづる。実生活でも母親であるアンジェリーナ・ジョリーが、エレガントだが強さを内に秘めた母親を熱演。1920年代当時、堕落したロサンゼルス警察が保身のために行った数々の非道な行動が、実際にあったという事実にがく然とする。 

ムービルは金曜日がレディースデーですが、それを考慮してもすごいほど劇場はほぼ埋まっていて、人気の高さを感じました。
この映画のストーリーは実話が元になっていますが、衝撃的なのは、「実話を基にしたフィクション」のストーリーではなく(先日の「旭山動物園」のストーリーは実話に忠実なストーリーではなく、実話を基にストーリーを再編成しています)、信じられないようなストーリーがほぼ実際におきた出来事で忠実に再現されていたということです。

たった一度だけ訪れたロサンゼルス、市内観光で車窓から見えたロス市警-その時の輝かしいイメージとは程遠い、腐敗と暴力にまみれた当時のロス市警と、そして事件の真相と・・・じわじわと恐怖が足元から上がってくるような感覚に、最後まで緊張したまま画面を凝視していました。

そして、ブラッド・ピット夫人で実生活では6人の母(うちブラピとの間の子供は3人)であるアンジェリーナ・ジョリーの「母親として、たった一人でロサンゼルス市警という巨大な組織に立ち向かい、子どもへの愛を貫き通したクリスティンの強さ」がストレートに伝わってきた演技に、ベタな表現ですが「母は強し」という言葉が浮かびました。
物語の終盤、彼女が" Did you kill my son? "と何度も何度も悲痛に叫ぶシーンがいつまでも耳に残って離れません。