As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

スラムドッグ$ミリオネア

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今年のアカデミー賞(作品賞)受賞作です!ふだんのアカデミー賞とはちょっと違うインドのパワーがあふれる作品でした。


テレビ番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、賞金を獲得したジャマール(デヴ・パテル)だったが、インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ逮捕される。ジャマールになぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。警察の尋問によって、真実が明らかになっていく。
『トレインスポッティング』『28週後…』など多彩なジャンルで観客を魅了する、鬼才ダニー・ボイルの最高傑作といわれる感動的なヒューマン・ドラマ。インドを舞台に、テレビのクイズ番組に出演して注目を集めたある少年が、たどってきた生い立ちと運命の恋をボリウッド風の持ち味を生かしながらつづっていく。主演はこの作品でデビューし、数々の映画賞を受賞したデヴ・パテル。底知れないパワーと生命力を感じさせる人間讃歌に息をのむ。

私の中でのアカデミー賞のイメージは本命視されていた「チェンジリング」だったのですが、この作品はミニシアター系の作品っぽい雰囲気です。俳優さんもインドの方なので、いわゆるハリウッドでメジャーな方は誰も出ていません。
今年のアカデミー賞は、この作品といい「おくりびと」といい、よい意味で従来型にハマらない作品が選ばれたのかなと思いました。

ジャマールの育ったインドのスラム街、まさにインドはこうなのだ!と実感しました。タージマハルがインドじゃありません。混沌、るつぼ、熱気、貧困…でもその中を必死に生きる子どもたちは、まさにこれが現実なんだろうけど、悲惨さの中に溺れずにたくましく生きていく力強さを感じました。

スラム街で育ちながらふと身についた知識が、クイズ$ミリオネアに出た時に活かされていくというのは出来過ぎたサクセスストーリーなのですが、それはお約束通りといいますか、楽しかったです。

でも最終問題が「カン」で解いたというオチは、うーん、ちょっと釈然としないかなぁ。
三銃士とか聞いた途端、アタマの中の音楽が「こころに冒険を~夢を抱きしめたくて~♪」とあの懐かしい酒井法子の「夢冒険」になってしまいました。えっと、原作ではアラミスは男だったよね!?

そして、おなじみの「クイズ$ミリオネア」の音楽はめちゃ懐かしかったのですが、
やっぱりクイズ$ミリオネアと言えば

みのもんたが「ファイナルアンサー?」と聞きながら、あのイヤらしいくらい溜め込む顔


にかなうものはないだろう。

と思うのであります。