As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

臨床試験開始

昨日は喘息外来でした。

実は、今度「治験」の対象となりました。

治験とは臨床試験のことです。新薬開発には欠かせないステップです。新しい薬が効果があるかどうか検討したり、既にある薬の適応拡大ができるかどうかの検討にも使われます。

今回、ある吸入ステロイド剤(現在は小児用)が成人にも適応できるかという試験の対象となりました。
試験期間中は、今使っている発作予防の吸入ステロイドをやめて、試験薬を使います。

3月に喘息の主治医の先生と「治験コーディネーター」の方からその話がありました。

「あなたは製薬会社の研究所にいたことだし、ぜひ治験に入ってもらいたいのです」

確かに、曲がりなりにも製薬会社で研究を職業としていたことがあるので、臨床試験がどんなものかは知っています。
私は創薬研究部門にいたので、ずーっと実験室の仕事でしたが、そこで見つかった薬のタネが動物を使った前臨床試験を経て、臨床試験を担当する部署へ引き継がれて患者さんへの治験に入るわけです。
だから、治験コーディネーターさんの説明もかなり端折っても理解できました。

「分かりましたけど、問題は病歴ですよ。何しろビッグな病歴(乳がん)を持ってますからね」

治験コーディネーターさんはそのことを本社と検討したそうですが、術後9年近く経って術後治療も終わって関連する薬も数年間飲んでないし、再発なく過ごしてこられたので、治療対象のOKがでました。

治験期間は7月末まで。頻繁に来院しなくてはなりませんが、スケジュール的にはなんとか可能です。

昨日は治験のための検査ということで、身体測定やら採血、血圧、尿検査などを行いました。
これから1週間はこれまでの薬を使い、来週からいよいよ治験薬を使います。
ちょっとドキドキはしますが、新薬開発のために治験がどれほど大切か分かっているだけに協力は惜しまずにと思ってます。

治験に使われる薬はもちろんのこと、検査料なども会社負担となり、私が支払うのは再診料だけになります。
そして、さらに「治験負担金」として来院ごとに1万円いただけるのです!
交通費や昼食代などかかりますのでということですが、当然それだけで1万もかかりませんので「残りはお小遣いにでもして、ちょっとしたアルバイト感覚で参加してください」と主治医の先生はおっしゃっていました。

それなので、昨日は病院後の時間もたっぷりあったから、久しぶりにリフレクソロジーを受けた後に岩盤浴まで行ってしまいました(笑)

次回以降は、節約します。