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ウォーロード/男たちの誓い(原題『投名状』)

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なんだか機会を逃してて、やーっと見に行けました。もう横浜ではやってないから新宿まで行っちゃったよ(しかも歌舞伎町…)。


19世紀の中国。太平軍との戦いで1,600人の兵士を失った清の将軍、パン(ジェット・リー)。街に出たパンは盗賊のリーダーのアルフ(アンディ・ラウ)、その養子のウーヤン(金城武)と出会い、昨夜ともに過ごしたリィエン(シュー・ジンレイ)がアルフの妻と知る。アルフとウーヤンは清軍に入り、3人は義兄弟の契りを結ぶことになるが……。
香港や台湾の映画賞を総なめにした、ジェット・リーアンディ・ラウ金城武共演の歴史アクション・ドラマ。清朝末期、太平天国の乱での実話を基に、男たちの友情と裏切りをダイナミックに描く。『ラヴソング』などの恋愛映画の名手、ピーター・チャン監督が血なまぐさい激しい戦場シーンを演出し、ジェット・リーも複雑な感情を抱える役柄でこれまでにない繊細(せんさい)な演技を披露。スリリングな展開から、最後まで目が離せない。

もちろん、金城武目当てで見たのですよ。決まってるじゃん(笑)


今回は戦争ものの作品、しかもかなり残虐なシーン連発で、血なまぐさい男たちのドラマなのですが、さすがレディースデーというだけあり、女性の観客は多かったです。

清朝末期…太平天国の乱!?うーん、歴史の教科書にあったっけな。西太后は聞いたことあるぞ(コワいおばさんというイメージしかない…)そしてあの帽子!そうそう、これが清朝だね。ラストエンペラーもみんなこんな格好してたよ。
って、中国近現代史に関する私の認知度はこの程度です。

でも、歴史が分からなくても話にはちゃんとついていけました。

主役の3人は押しも押されぬ中華圏の大スターですが、中でもパン・チンユンを演じたジェット・リーの表情はすごかったです。
国のため、すべての民のために、今ここで方針を変える訳にはいかない、苦渋に満ちた判断を決めた時の表情、一夜を過ごした想う女性がアルフの妻だと知った時の苦悩…もとは盗賊で、パンとともに清朝の兵士として生きる決意をしたアルフを演じるアンディ・ラウも「譲れないところ」で葛藤するのです。アンディはいちばん泥臭いし、映画自体も血まみれな印象なのですが、男たちの譲れない信念が作品に筋を通しているから、単なる残酷映画にはなっていないと感じました。

物語の中盤まで、2人より一歩引いているかに見えたウーヤンこと金城武が、最後をあんな風に幕引くなんてー彼が最後まで貫いたのが「投名状」だったのですから。
今回は激しいアクションシーン連続の金城さん、その表情はどこか愛嬌があってやっぱりカッコよかったです♪

この作品の撮影は心身ともに大変なものだったでしょう。
次作は「アクションは無しで…」と言ったら、優雅な羽扇の孔明が待っていたのですね。
この作品あってこそのあの孔明だったのかなと思います。
そして、ワタクシ的に金城武がいちばんカッコよかったのはやっぱりレッドクリフ孔明です♪

しかーし。
何で日本版だけエンドロールの曲がTHE ALFEEになっちゃうワケ!?
オリジナル版と比べて日本版はカットされたシーンがあるのは仕方ないとしても。

あんなにエンドロールになった瞬間みんなが席を立った映画はなかったです・・・