As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

新刊本のご紹介

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ヤバイですね・・・年賀状。ようやく印刷終わったばっかり。過去最悪のスローペースかもしれません・・・ブログより年賀状書けって感じですね。

とはいいつつも、今日は病気にまつわる新刊本のご案内といいますか、宣伝がありますので出てまいりました。

つい最近出版になった「乳がん―ひとりで不安にならないで (コスモブックス) 」です。

著者のドクターはこの業界では著名で、昨年NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」にも出演された聖路加国際病院ブレストセンター長の中村清吾先生です。
この本は、前半が「乳がん体験記」で後半が中村先生が書かれた乳がんの診断、治療法についての解説となっています。そして、乳がん体験記について私も寄稿させていただいております。

実は、2002年に別の出版社より同じテーマの本が出版され、体験記と中村先生による解説となっていました。しかし出版社がなくなってしまい、本も絶版となってしまったのです。
そのときの編集者であったレイコさんは、なんとかもう一度この本を出版したいと数年にわたって尽力してくださいました。そして今回、別の出版社より出されることになったのです。

乳がん体験記を寄せたメンバーは、2002年当時のメンバーからは若干入れ替わり、昨年、今年手術を受けられた方もいらっしゃいます。また、妊娠中の乳がん治療や不妊治療との関連など、症例数としては多数派ではないけれども、デリケートでもあり悩みも尽きない分野について書いてくださった方もいます。
一方で、私を含め術後10年近く、あるいはそれ以上経過しているメンバーもいて、治療法こそ当時と現在ではかなり異なっていますが、みんな自分の人生をしっかりと歩んでいますので、病気と向き合うことになった人にとっては希望的材料がたくさん詰まっていることと思います。

私自身は、2002年バージョンでは手術からまだ年数も浅く、気持ちの波も大きかったこともあり、かなり気持ちが揺れながら書いた部分がありましたし、当時の治療について松山と東京を往復していたことなども具体的に書いていました。でも今回は全く新しくしたので、治療を受けた土地については言及していません。そして2002年以降、ホルモン療法の終了と出産、乳房再建、患者会VOL-Netのこと、どうして会社を辞めたのかなど、術後9年を振り返って思うことを改めて書き起こしてみました。

そして、後半の病気についての解説部分は当時と大きく変わりました。
現時点での「欲しい情報」はあらかた網羅されていると思います。推奨される治療方法について「ザンクトガレン国際会議2009」を元にしているところも最新情報に基づくものです。入門編として読みやすくまとまっていると思いますよ。

本屋さんで見かけたら、ぜひ手にとってみてくださいね。
そして、本の出版はレイコさんの力がなければありえなかったことだと思います。本当にありがとうございました。