As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

古代のロマン

駅前の中華料理屋さんで名物餃子をつつきながら、時折ワンセグでフィギュアをチェックしてました。
やったー、真央ちゃん復活の優勝でバンクーバー行き決定だー。男子は早々に織田信成くんが内定を取っていたので、オリンピックでは「天下統一」(←ベタだなぁ)を成し遂げて欲しいわぁと思いつつ、Yahooニュースを開いたら、別のニュースが目に飛び込んできました。

三国志」の英雄・曹操の墓発見…中国河南省(読売新聞より)

 【北京=関泰晴】中国河南省文物局は27日、同省安陽市安陽県で、後漢末期の武将で「三国志」に登場する英雄として日本でも知られる曹操(155~220年)の陵墓を発見したと発表した。

 陵墓からは男性の遺骨が見つかった。文物局が簡易鑑定したところ60歳くらいと推定され、曹操が65歳で他界したことと符合する。曹操の陵墓の場所に関しては研究者の間でも意見がわかれ、特定されていなかった。

 陵墓の面積は約740平方メートル。地下に向かって斜めに掘り進められている全長39・5メートルの墓道に加え、墓室や側室などからなる複雑な構造。鉄剣や武具、水晶などの副葬品も250点以上が出土した。文物局は、曹操を指す「魏武王」の銘文のある石牌も発見し、曹操の陵墓であることを示す有力な根拠としている。

 陵墓は過去に何度も盗掘され、同局が昨年12月、遺跡の保存も兼ねて発掘作業に着手していた。

 曹操後漢末期に呉の孫権、蜀の劉備と天下統一を目指して競い合った。

え?!マジ?!曹操の墓が早々に発見?!(←スミマセン)

ていうか、今まで分かってなかったんだ・・・?
中国だけにネタじゃないだろうかとか、孔明の罠じゃないだろうかとか、そんな感想がミクシィ日記にはあふれているようでしたが・・・マジホントだったらすごいなー

だって、同じ時代の日本で、邪馬台国がどこにあるかって、未だに分からないんですよ?!

邪馬台国がどこにあるか突き止められたら、神話の時代と現在まで続く皇室のミッシング・リングがつながるでしょうから、古代日本の歴史も書き換えられる部分が出てくるかもしれない。
でも、邪馬台国も分からないし、小学校で歴史を習ったばかりの頃、校庭の土をせっせと盛り上げて「仁徳天皇稜」作ってたけど、あれだって「仁徳天皇の墓」とされているだけで、研究者が証拠をつかんだワケじゃない・・・

だから、曹操の墓発見のニュースにも、はるか古代へのロマンを掻き立てられたりするわけです。

ということをつらつらと思い、夫に「曹操の墓が見つかったんだってさ」と言ったら、
「そうそう」

・・・
・・・撃沈
・・・

「誰だっけか?曹操

・・・
・・・
・・・orz

「だから、レッドクリフでヒロインに一杯の茶を飲まされて戦に負けたヒトだよ」


と言ったら思い出してくれました。

ちなみに夫は、私が「男子校の教諭が三国志くらい知っておくのは一般教養のウチだから」という滅茶苦茶な論理で映画館に連れ出して以来、赤壁の戦いの結末はアレでいいと思っているそうです・・・

でもねー、あの場に関羽がいるってシチュエーション、アリエナイでしょ。
関羽は逃げてきた曹操をどーしても斬れなかった、ってのが日本人的にぐぐっとくるんでしょ。
それをねー、トニーの一言で「勝者はいない」なんて終わらせちゃうのもねぇ・・・ブツブツ。
いえいえ、トニーの美周郎は十分鑑賞に値するものだったから、それはそれで良かったんですけどね。

ですから、古代のロマンと想像にサイエンスが切り込むのって、中にはガッカリがあるかもしれないけど、やっぱり知りたいと思うんですよね。ヒトは知りたがりの生き物だから。