As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

特上のしゃぶしゃぶ

まず断っておきますが、4月1日に書いているからといって、ウソではありません。
 
まだ続く愛媛ネタです。
私も結婚以来かれこれ10年のお付き合いとなる、夫の松山時代の親友T中君と1年ぶりに再会し、グルメなものを食べに連れていってくれることになりました。(←もちろん私と2人きりで行ったわけではないので、誤解のないように♪)
これまでのラインナップは、寿司、和食会席、鶏料理、お座敷で食べるイタリアンなんてのもありましたっけ。
娘が産まれる前には、ショットバーにも行きました。ひたすらクルミを割りましたっけね・・・
 
お寿司か、パエリアか、もつ鍋か、鶏料理か、どれがいい?
と事前にメールで聞かれていたので、私はなんともなしに「しゃぶしゃぶ」と答えていました。
単に「しゃぶしゃぶはまだ食べたことないジャンルだったな」と思っただけだったのです。
 
そして、待ち合わせ場所に着くとT中君は昨年買い換えたというBMWに乗って待っていました。
「今日は、ちょっと高いけんね」と半分伊予弁が混ざった言葉で言われたような気がするのですが・・・
「どのくらいかかるの?」「野口英世じゃなくて諭吉さん」「・・・・・!!」
 
「しゃぶしゃぶ」といっても「温野菜」や「モーモーパラダイス」じゃないんだ・・・
というか、せっかくの帰省のディナーにT中君がそんなお店を紹介するわけないじゃないの!!
だって・・・幼稚園ママとランチした時は「ランチしゃぶしゃぶ 豚ロース980円」だったんだから!
 
ついたお店は「東雲菜」という料亭のような場所でした。しゃぶしゃぶとすき焼きの専門店です。
私は大学時代に友達と長崎に行ったとき、卓袱料理もランチでなら手が出ると知ってある料亭に行ったら、玉砂利の中飛び石が並んでいるようなエントランスに、靴を片付けてくれるおじいさんが出てきて、そんな店に思いっきり場違いなジーンズで行ってしまったことにあたふたしたことを思い出しました。
 
予約してあった個室に入ると、すでに出汁の入った鍋がセットされていました。
やがて、仲居さんが入ってきてお酒のオーダーをした後、「ではお料理をお持ちいたします」と言って出て行き、まずはポン酢とゴマの2種類のたれが入った器と薬味を持ってきてくれました。
 
・・・高級なしゃぶしゃぶ、すき焼きのお店では、鍋奉行は自分たちでするのではありません。仲居さんがしてくれるのです。なんでもこのお店、歌手の森進一さんが愛媛にくるたびに立ち寄るとも言われているそうで。
 
さて、いよいよ出てきました。特選松坂牛です!
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本当に上等の牛肉というのは「霜降り」ですからね、かなり脂のコクがあります。
だから、食べ放題には向かないんですよね。少しでいいから、じっくりと味わう。しゃぶしゃぶは火を通しすぎず、さっとあぶるように出汁の中をくぐらせ、2種類のタレで味わいます。
こんなお肉の味を5歳の娘に覚えさせちゃったらマズイわな・・・
 
ワタクシは、なんだかお肉を食べるよりも、付け合せの野菜やくずきりを食べる方が肩肘張らずにリラックスして、味がよく分かったように感じられたのでした。
 
まるで、「芸能人格付けチェック」をされているような気分にもなったのでした。
 
肉の合間には口直しに「鰆の塩焼き」がこれまた上品に一口大に登場し、そしてお肉が終わる頃に「特製塩たれで味わううどん」が出てきて、最後は水菓子(果物)で締めくくられました。
お店を出る時には、タクシーに乗り込むまでお店の方が送ってくださいました。
 
いやはや、本当に人生で一番美味しいしゃぶしゃぶでしたが、
私の1ヶ月のバイト代くらいはかるーく飛んでいきました!!
 
T中君、ありがとう。次回の帰省、また楽しみにしています。