As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

追悼 川本喜八郎さん

横浜市内のとある公共施設には、館内専用ブースでビデオやDVDを見ることができる部屋があります。先日、たまたまその施設の近くに用事があり、所用が終わった後で暑さもあって施設内に入り、何か見ることにしました。もちろん公共施設ですから、戦争と平和を考える題材や、世界の人々を知るもの、子ども向け作品も良質なものが揃っています。

そして娘と一緒に見られそうな作品を探していたワタクシ、思わず足が止まりました。

あの「人形劇三国志」のDVDが全巻揃っていたのです。
これ、リクエストは多いと思うのですが、TSUTAYAでレンタルされているのをかつて見たことはないです。DVDを全巻購入したらエラく高くつきそうだし…でもここに来ればタダで見られるんだ~
「ママこれ見たいなぁ~」と娘に言ったのですが、当然のように「かねしろたけしは見ないよ」と却下されました
(あの人形劇なら金城武じゃなくて森本レオでしょ…)

その人形作家、川本喜八郎さんが亡くなりました。85歳だったのですね。去年の夏休み、本当に飯田の美術館に行って人形劇三国志以外の人形アニメーション作品など、まだまだたくさんあった魅力に触れたことを思い出します。そういえば、7月に学生時代の友人と久しぶりに集まったのですが、それこそ、学生だった時にこのメンバーで、新宿三越美術館で開かれた川本喜八郎人形展を見に行ったのですね。その時の孔明先生は、人だかりの中ひときわ高い場所に鎮座していらっしゃったと記憶しています。
ワタクシは美術館のショップで買ったポストカードの周瑜孔明先生を、映画よろしく自宅のコルクボードに貼ってあるのですが、「ゴメン。悪いけど人形劇といったらシュタイナーのお人形劇じゃなくてこっちだ!」と思うのであります(笑)

もう、新しい人形に息を吹き込むことはないのかなぁと思うと寂しい限りです。
ご冥福をお祈りいたします。

ちなみに、人形劇のDVDが却下された私は、その後「耳をすませば」を娘と見ました。
「昔のジブリはいい作品作ってたなぁ…」と思わず思ってしまいました

そして、夜中にYouTube孔明先生が五丈原に死す場面を探し出して見てしまい、追悼したのでした。