As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

キャタピラー

 
Yahoo!のモバイルはまだピンクの画面だったりしますね。
この病気は、今になってもホントにしんどさが続くし、いろんな人が苦しむ。どうにかしてよーと叫ぶくらいしか今の自分にはできないんです。それがもどかしい…

私事と言えば。
先週末に終わりました、ピアノ発表会これでも術後間もないころは、鍵盤に触れると術側の腕にひびきましたが、今は忘れたように年に1度は弾きます。今年は、ショパンシューマンモーツァルト。先生は早くも来年のプランを考えていらして、これからしばらく自分の楽譜は封印です。
それから親知らずを退治したあとはポッカリ穴が空いているので、食べ物が詰まらないようにするのが大変ですが、痛みは無くて良かったです。

では、映画レビューです。今回は重いです。
 
イメージ 1
 
勇ましく戦場へと出征していったシゲ子の夫、久蔵。しかし戦地からシゲ子(寺島しのぶ)の元に帰ってきた久蔵(大西信満)は、顔面が焼けただれ、四肢を失った姿だった。多くの勲章を胸に、「生ける軍神」と祭り上げられる久蔵。シゲ子は戸惑いつつも軍神の妻として自らを奮い立たせ、久蔵に尽くしていくが……。
映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』など独特の視点で問題作を発表し続ける若松孝二監督が、戦争の愚かさと悲しみを描いた反戦ドラマ。太平洋戦争のさなかに手足を失って帰還した傷病兵とその妻の姿を描く。四肢を失い、顔は焼けただれた姿となって戦場から戻る久蔵に大西信満。その久蔵を看病するシゲ子を寺島しのぶが演じ、第60回ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した。正義のための戦争などないという若松監督の痛切な思いが、過激な描写で語られていく。

寺島しのぶさんがベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した作品ですが、ミニシアター系作品なので、横浜でもたった1つの映画館でしか上映してませんでした。

負傷により四肢を奪われ、村の人からは「生ける軍神様」とあがめられるー
本能でしか生きることができなくなった負傷兵と、彼と体当たりして、ぶつかって、受け止めた妻の姿を描いていました。人はコレほどまでに感情を剥き出しにするのか、本能とはコレほど強いものなのか、全力でぶつかっていった寺島しのぶさんの演技は、圧巻だったと思います。

ミニシアター系作品らしい低予算での制作、エンドロールで元ちとせさんによる「原爆」をテーマにした歌がいきなり流れ始めたことなど、ややムリな作りも感じましたが、体当たりの演技は何もかも吹き飛ばしてこちらに語りかけてくるものがありました。

どんな理由であっても、戦争はやっちゃいけないのだと。