As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ノルウェイの森

厳寒の中のセンター試験が終わりましたね。
いえ、私がセンター試験を受けるわけがないのですが(もう受けてから20年近く経つのですねぇ・・・いえ、今後の人生でも二度と受けたくない試験ではありますね)、さすがに現役教諭の夫は、さっそくネットでアクセスして解き始めました。暖房の効いてるリビングで問題に向かっている夫を尻目に、私はテレビで「レッドクリフ PART1」を見ていたのですが、「おおー、イケー、キャー・トニー」(←だから、公開時に映画館で鑑賞済みじゃん・・・)などと騒々しさ極まりない中、きちんと教諭のお手本で満点を叩き出したのですから、誉めたいと思います
 
ところで、今日は日曜洋画劇場の感想を書いてるんじゃありません。
映画つながりで思い出したのです。昨年見た映画のレビューをまだ書いてないじゃないか、12月に見た分が残っているではないのか、と。
 
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ノルウェイの森 監督:トラン・アン・ユン 
 
ワタナベ(松山ケンイチ)は唯一の親友であるキズキ(高良健吾)を自殺で失い、知り合いの誰もいない東京で大学生活を始める。そんなある日、キズキの恋人だった直子(菊地凛子)と再会。二人は頻繁に会うようになるが、心を病んだ直子は京都の病院に入院してしまう。そして、ワタナベは大学で出会った緑(水原希子)にも惹(ひ)かれていき……。
1987年に刊行されベストセラーとなった村上春樹の代表作「ノルウェイの森」を、『青いパパイヤの香り』『夏至』などのトラン・アン・ユン監督が映画化。亡くなった親友の恋人との関係を通し、主人公の青年の愛と性、生と死を叙情的につづる。主人公には松山ケンイチ、大切な人の死をきっかけに主人公と心を通わせていく女子大生に菊地凛子がふんし、複雑な人間性を繊細に演じる。トラン・アン・ユン監督のみずみずしい世界観と、深遠な村上春樹ワールドの融合に期待。
 
いくら純文学に疎い私でも、ノルウェイの森は、遥か昔?!センター試験を受け終わってから読んだ記憶があります。そして、ワタナベとも直子とも緑とも同じような年なのに、なんでこんなに暗い作品なのか、それなのにエッチなシーンばっかりじゃないかと、初めて読んだ村上春樹はよく分からずに終わってしまったのです。
その村上春樹が、スクリーンでどう映し出されるのだろう?
ちょうど読んだ雑誌に、プロデューサーの小川真司さんがトラン監督と出会い、映画化にこぎつけるまでの話も書かれていて、興味が沸いてきました。
 
しか~し。
 
こんなだっけ?
 
こんなだっけか?
 
何か、違うんじゃね?
 
といったハテナマークをアタマに残したままで、映画が進んでいってしまったように思えました。
 
なんだか、ただひたすらに暗くて、でもエッチばかりが目立ってないか?
初めて小説を読んだ時に、薄っぺらく表皮部分しか作品が理解できなかったような、それと同じような思いがありました。
最初にワタナベの親友キズキが自殺した部分からして、いきなり唐突に死んだようにしか見えません。
直子も心を病んだ、ただただ暗くなっていく女の子に見えるし、緑もよく分からないし。
永沢とハツミさんの関係も、そして終盤のレイコさんとのことも・・・
 
映画がよく分からないのか、私の理解力が足りないのか・・・?!
 
なんだか消化不良すぎるよ~という思いが、年明けして既に半月以上経っているのに消えないままです