As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

オカンの嫁入り

もう、すっかり乾燥しきって肌も何もかも干上がってます・・・
 
この映画、秋に見ていたはずなのにすっかり印象が日常にまぎれてしまってました
 
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オカンの嫁入り 監督;呉 美保(オ・ミポ)  主演: 大竹しのぶ宮崎あおい
 
陽子(大竹しのぶ)と娘の月子(宮崎あおい)は、ずっと母一人子一人で仲良く支え合って暮らしてきた。ある晩、酔っ払った陽子が若い金髪の男・研二(桐谷健太)を連れて帰ってきて、彼との結婚を宣言する。あまりに突然の事態に戸惑う月子は、母に裏切られたという思いから陽子にも研二にも素直に心を開けず、家を飛び出してしまうが……。
長年、母一人子一人で仲良く暮らしてきた母娘が、母親の突然の再婚宣言によって揺れ動くさまを、ユーモラスかつ温かく描いた人間ドラマ。第三回日本ラブストーリー大賞ニフティ/ココログ賞を受賞した人気小説「さくら色 オカンの嫁入り」を、『酒井家のしあわせ』の呉美保監督が映画化。母娘には大竹しのぶ宮崎あおいがふんし、親子の葛藤(かっとう)をリアルに体現する。ぶつかり合いながらも互いを思う母娘、そして彼らを見守る周囲の人々の姿が温かな感動を誘う。
 
宮崎あおいちゃんの出てくる映画ですから・・・というので見たのですが、
どことなくスレてない感じ、とても既婚者とは思えない素朴な雰囲気、彼女ならではですよね。
そして、NHKの朝ドラを思い出すような、とても21世紀とは思えないような、そこだけが昭和40年代なんじゃないかと思わせる古きよき住宅街に、そこに集まる人々、そこは最近良く耳にする「無縁社会」とは離れた、いかにも関西な人情豊かな街で、安心して物語を見ていることができました。
 
オカンの秘密は、映画を見る前から分かってしまうのですが、それが際立って「ええ~それはお話の常套句だよ」という作りになってしまっているのではなく、月子の秘密や研二の秘密とも絡みながら、母娘が真正面からぶつかり、葛藤していく心の動きが描かれているように感じました。そして、オカンの秘密の終末が物語のエンドにはならず、最後まで温かく見守られながら幕を閉じていきました。意外なるハッピーエンド、ですね。
 
でも・・・やっぱり白無垢姿はオカンじゃなくて、宮崎あおいちゃんバージョンで見たかったかも・・・と思うのであります(笑)