As You Like It     ~気が向くままに~

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川本喜八郎人形美術館 ふたたび♪

 
川本喜八郎人形美術館は、以前に来た時に「そう何度も来る所じゃないだろう…」と思って、じっくり人形たちを眺めていたのですが、まさかこんなに早くリベンジしてしまうとはね~

夫はとある愛媛県出身の女性シンガーソングライター」のファンで、たまにライブ(コンサートじゃなくてライブハウス規模です)に行くのですが、そこで飯田在住の方と知り合って意気投合しちゃったのです。
そして、地元在住だとかえって行かないものなんですよね…ということで、美術館もご一緒することになりました。

人形美術館の常設展示室はわりあいに小さな部屋なので、定期的に人形の入れ替えをしています。
だからたまに、オンエアに使われた孔明先生が出張してしまうこともあるのです。

今回も展示室の入口には「紳々・竜々」がいましたが、
なんとそこで女性2人組の方とバッタリ会い「あ、昨日飲み屋さんで会いましたよね!?」
どうやらお二人も観光客で、昨夜は「はづき」で飲んでいたのです。

展示室の前半は、まずは三国志の人形たちです。
前回人形たちを見ても何が何だか分からなかったという夫は「レッドクリフのパンフレット」を持参して、人形と俳優を見比べていました…

言っとくけど、中村獅童の人形はいないからね。 とヒトコト言い捨ててしまったワタクシ・・・

このエリアでのワタクシの一番の目的は、
呉のヒロイン「大喬小喬」(大喬孫権の兄孫策の妃、小喬周瑜夫人)
リン・チーリンとトニー・レオンカップルで一躍有名になりましたけど、実はこの姉妹、オンエア当時は登場することなく、川本さんが後日プライベートで作られました。

さすが美女姉妹というだけあり、ひときわ華がありますね。
なんだか、おひな様の三人官女でも見てるようだね~(って2人なんだけどね)
 
美術館に一緒に行った夫の友人は、実はNHKのオンエアを見たことはなく、だから人形も初めて見るんですよと言っていましたが、もうすっかり心奪われてしまったみたいに、じっくりと細部まで眺めていました。
「でも今日は『呂布』がいないんですよね。それに『司馬仲達』もいないのは残念ですよ」
そうなのです。今回展示されていたのは「赤壁の戦い」の関係者に限られちゃっていたのですね。
 
その分、後半にスペースを割いて展示されていたのが平家物語(on Air 1993~1995)」の人形たちでした。
 
平家物語」の人形たちは、三国志のようにオンエアに使った人形をそのまま展示しているのではありません。
美術館に展示するために、全て新しく製作されました。
 
義経、弁慶、頼朝、木曽義仲巴御前、そして平家一門-
 
顔の表情を見ていると、一目瞭然「日本人の顔だなぁ」と思えます。
武将の猛々しさ、一方で貴族的な優雅な表情も持ち合わせています。
義経も、弁慶も、清盛も、それぞれ特徴的な表情を持っています。
 
そして、いちばんの華があるのは、やっぱり義経イケメン日本男児の典型ですね。
颯爽と馬にまたがるその表情も似合うこと。今にも走り出しそうです。
前回来た時に、平家物語の人形は1人も出ていなかったので、今回出るというのが分かってぜひ見てみたかったのですね。
 
平清盛は人形劇では既に栄華を極めた後、入道姿になっていますが、来年の大河ドラマでは、知られざる「清盛の青年時代」からを松山ケンイチさんが演じてくれるというので、今から楽しみです。
 
でも、今回の展示では「静御前」が出ていなかったのです!
清盛夫人の二位の尼もいませんでした。主役級の女性は、建礼門院徳子だけだったのです。
これはやっぱり、ぜひまたリベンジしたいなぁ~と思ってしまったのです。
夫も今なら友人在住の地ということで、モチベーション上がってますしね(笑)
 
それから、人形アニメーションも見たのですが、今回見た「詩人の生涯安部公房原作 1974年作)は、人形を使わず「切り絵のアニメーション」という特殊な演出で作られていました。
また、川本喜八郎さんの追悼コーナーでは、飯田に美術館を開くまでの関わりや、美術館での川本さんの写真が展示されていました。
 
さて、展示室をゆっくり2時間近くかけて見終わり、入り口に戻ってくるとショップがあります。
平家物語のポストカードはなかったので、前回には出ていなかった「木曽ヒノキのハガキ」を買うことにしました。
そして夫を見ると、「孔明扇(2980円)」を買うかどうか真剣に悩んでいるのです・・・orz  生徒の前でこの扇を振りかざしたら、ウケるんじゃないだろうか?
 
この羽扇、うちわ代わりに使うのか?猛暑の時に使ったらかえって暑くなりそうだぞ・・・
悩んだあげく、今回購入は見送りましたが、それが妥当な判断だったと思います(笑)
 
では、美術館を出た後の話は、また今度。