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精巧大型人形劇 三国志 総集編

 
もう10月も半分過ぎたというのに…夏服で出歩いてしまいましたよ。

秋には少々芸術らしきものに触れたいと思うのですが、自分も出場したピアノの演奏会やハンドベルのコンサートに引き続き、今日は舞台です

「日本・中国共同制作 大型人形劇三国志 総集編」です。

脚本はジェームス三木さん、人形芸術はあの川本喜八郎さんなので、あの人形劇の名場面ばかりを舞台で見られるのでした。そして、人形使いの劇団の方々始め、音楽や美術などは日中共同のスタッフによるものです。

さいたまのホールで行われたこの舞台のことは、製薬会社に勤めていた時の友だちが教えてくれて、チケットを取っていただいたのでした。

不思議なもので、その日私はいつもの事務所にバイトに行ってて、帰りに横浜駅に向かって歩いていたら、何か紙を踏んでしまったのです。下を見ると孔明先生の顔が…今日見た舞台を神奈川でやった時のポスターがちぎれて飛んできたのです。そしてその夜、秋にさいたまで公演があるよ♪と連絡をもらったのでした。

勤めていた時の最寄り駅に降りるとあまり変わっていなかったのですごーく懐かしかったのですが、まずはランチしながら、今の会社の話をいろいろ聴けて楽しかったです。だいぶ変わっちゃったところもあるけど、考えてみたら、私が辞めてからの時間の方が在職していた時間より長くなってしまったのです。

そしていよいよホールにやってくるとほぼ満席、小学生から高齢の方まで年齢層も幅広かったです。
 
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2時間の舞台ですので、本当に名場面ばかりの総集編となっています(だから、レッドクリフの映画しか知らない夫が見ても分からないであろう…)。

第一部は、三顧の礼の場面からスタートです。
もう、劉備関羽張飛が出てくるだけでテンションが上がります

私は飯田の川本喜八郎人形美術館で、NHKの人形劇に使われた孔明先生たちを見ていますが、今回の人形はそれよりかなり大きく、身長は1mはあるでしょうか?人形使いの方にとってもあの人形を動かすのは大変だと思うのですが、人形使いと人形が一体となって、表情が良く現れていました。
曹操の衣装も色鮮やかな赤で威厳がありましたよ。

第一幕は映画のレッドクリフと同じようなストーリーでした。激しい合戦シーンなどはあらかじめ録画しておいた映像と合わせて上手く見せてるな~と思いました。お決まりの10万本の矢に苦肉の策と続きます。七星壇で東南の風を呼ぶシーンはなかったですね。(小学生男子と思しき子どもの興奮した声がところどころ聞こえてきました)

休憩を挟んで第二幕は、劉備と孫夫人の結婚から始まりました。関羽の死、曹操の野望、出師の表、空城の計、泣いて馬謖を切る、孔明先生と司馬仲達の知恵比べ…そして秋風五丈原です。見逃せないシーンばかりなんですよ。

そして、今回は人形に負けず劣らずストーリーテラーの「口上」が素晴らしかったです。
解説を挟みつつ、観客を人形劇の世界に引き込んでくれるのです。

三国志には孔明先生の発明とされる兵器がいくつか出てきますが(ついでに、肉まんあんまんのルーツも孔明先生に遡るとシルシルミシルでやってました)、その後兵器はどんどん進化していきます。

爆弾を飛行機から投下するようになり、ついには核兵器が登場するのです。
幸い、核兵器を使った戦争はまだ行われていませんが原子力の平和利用であるはずの原発で重大な事故が起こりましたー
日本と世界はこれからどうなっていくのか…口上がそう述べてから、秋風五丈原が始まりました。
 
2011年にこの舞台を見たことで、なんだか考えさせられてしまいます。

その五丈原は、NHKバージョンとはちょっと違っていましたが、やっぱり感動モノです

最後にカーテンコールの代わりに全ての人形が出てきて客席を一周しました。これが場内一番盛り上がったかも。わ~孔明先生~って思わず呼んじゃいましたよ(笑)

やっぱり、人形劇はシュタイナーのお人形劇じゃなくてこちらの方が人形劇の面白さが伝わるのですよ。
(比べる次元が違うか!?)

帰りに小江戸川越のお菓子を留守番の夫と娘に買って帰りました。今日はとても楽しかったです&ありがとう~