トゥールーズ・ロートレック
今日も秋晴れの気持ちの良い日でした。
東京駅の丸の内口から出ると、都心真っ只中なのに喧騒がなくて、その中に緑が多くくつろげる一角があります。
今行われている企画展は「トゥールーズ=ロートレック」展です。
なにしろ、彼の母はお城をポーンと買っちゃったりできるのですから
南仏アルビのボスク城で誕生したロートレックは、その後19世紀末のパリ・モンマルトルで画家・版画家として活躍しました。同時代にはエドガー・ドガやヴィンセント・ファン・ゴッホらもパリで制作しています。当時のモンマルトルは、キャバレーやダンスホール、カフェ・コンセール(演芸喫茶)、劇場や芝居小屋などが立ち並び、夜ごと様々なショーが繰り広げられていました。ロートレックはそこに集う人々や、ショーに出演する踊り子や歌手たちを、簡潔な線描と大胆な構図、豊かな色彩で描き出します。ロートレックの名を一躍人々に知らしめることになったのは、 リトグラフ(石版画)で制作されたポスターです。広告ポスターの依頼も舞い込み、ロートレックは今で言うグラフィックデザイナーの先駆とも位置づけられるのです。 活躍を続けたロートレックでしたが、次第にアルコールによって身体が蝕まれるようになり(また、彼は13歳、14歳の時に左右の大たい骨を骨折してしまい、移行は脚の成長が止まっていました)36歳の短い生涯を閉じます。
これらのポスターも、リトグラフによるものです。当時のパリの街を華やかに彩ったことでしょう。
また、ロートレック自身も日本美術に関心がありましたが、当時の絵画に日本の浮世絵は大きな影響を与えています。
そして、美術館を出た後「ジョエル・ロブション」のカフェで、そば粉のガレットを注文したのですが、これもまたエスプリだなぁと。