As You Like It     ~気が向くままに~

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エンディングノート

今日はマジで寒かったですね・・・一気に冬です
どうにもならない左目の飛蚊症は、薄くなったのか、目がなれてきたのか・・・
さて、これは先週カゼをひく前に見たものです。
 
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2007年、高度経済成長期に段取り命で働いたサラリーマンの砂田知昭が、40年以上勤めた会社を67歳で退職。第二の人生を歩み始めた矢先、毎年欠かさず受けていた健康診断で胃ガンが見つかり、すでにステージ4まで進行していた。そこで砂田は人生最期のプロジェクトとして段取りの集大成、“エンディングノート”の作成に取り掛かる。
熱血営業マンとして働き続け67歳で退職したサラリーマンが、第二の人生を歩み始めた矢先にガン宣告を受け、残された家族と自分の人生を総括するために“エンディングノート”を実行していく姿を収めたドキュメンタリー。本作の製作を務める是枝裕和に師事経験がある砂田麻美監督が、最期の日まで前向きに生きようとする父と家族の姿を映像に記録。重いテーマながら、段取り命で会社人生を送った当人らしい幕の引き方が感動を呼ぶ。
 
 
この作品、ドキュメンタリー映画なので、演じているのは役者さんではないのです。でも主役のお父さん始めこの家族、みんな素人とは思えないな~と思っていたら、常に家庭に8ミリがある家族だったので、みんな撮られることに慣れている!?と分かりました。監督が高校生の頃に撮った迫真の夫婦喧嘩の映像もあります。

人生のエンディングというシビアなテーマを扱っていながらも、ポップなテンポで湿っぽくならずに話が進行していきます。いわゆるモーレツサラリーマンだったお父さんが、妻、娘、息子との絆をしっかり保って人生を終えていくのですが、ここでもついつい「がん体験者目線」が入ってしまうのがワタクシの癖と言いましょうか。
 
まず、お父さんが「激しい痛み」をあまり訴えることがなかった、というのがとても幸運ではなかったのではないかと思います。痛みというものは、本当に生活の質を一気に下げてしまうもの。痛みが少なかったことがエンディングノートが、段取り良く作成できたことに貢献したと思うのです。そして、痛みが少なかったことで、モルヒネの静脈注射などがなく、意思疎通が最後までできたということも幸運だったと思うのです。
お父さんと家族は、人生を生ききった、そこには全うされた1人の生きざまが現れていたと思います。
ある意味、理想的な逝き方ではないかと思えます。
 
ところで、このお父さんはエンディングノートの最初で「神父と会う」のですが、自分のお葬式は教会でやって欲しいというのです。それはお父さんが考えて自ら答えをだしたことなのですが、
私だったら、お経をあげてもらって、高価でなくてもいいから戒名を授けてもらって仏様の弟子となる方がしっくりくるかな~と思います。なんとなく、神社や寺院など古来から日本にあるものの方がほっとできるんですよね。