As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

給食試食会

 
娘の学校における最大の関心事は「給食」ですが、その姿はカツオくんを彷彿とさせます。
もう少し、学習面についても関心を向けてもらいたいものです。

さて先日のことですが、小学校で「給食試食会」がありました。
私たちが小学生だったころ、保護者向けの試食会はあったのだろうか?と思いつつ、給食ってなんだか妙にノスタルジックなモノをそそられますよね…というワケでもちろん行ってみることにしました。

ところで、私自身は給食についてとりわけ思い入れがあったワケでもありません。
私が住んでいたところは中学校まで給食がありました。給食センターで一括して作っていて、変わり映えしないメニューをずっと食べていた記憶があります。学校に運ばれてきた頃には冷めたおかず、ビタミン強化の為にヘンな味がしたパン、やたらよく出た焼きそば、ご飯は大きなケースで運ばれてくるうちに蒸発してケースの上に溜まった水滴が落ちてきてべちゃっとしていました。揚げパンとかソフトめんなどは、小学校2年の1学期まで住んでいた船橋市の給食では食べたことがありますが、それ以降はほとんどお目にかかっていません。

さて、横浜市の小学校はどこもみんな学校に給食室があって作っています。調理員さんは以前は横浜市職員の方々でしたが、今は民間委託が進んでいるのです。
給食試食会に集まったお母さんたちはほとんどが1年生の親でした。

まずは栄養教諭の先生による説明です。
学校給食の目指す「食育」についてや衛生管理についての説明がありました。
でも、多くのお母さんが衛生管理以上に気になっているのは、やはり放射能のこと…
夏休みに横浜市のHPが密かに更新されたのですが、1学期に相当多数の小学校や保育園で、暫定基準値以上のセシウムが含まれた牛肉を使ってしまったのです。
もちろん、一食にしてみれば微々たるものですが、子供が食べるものですから気になります。もちろん、給食での放射能対策なんて給食始まって以来のことです。

野菜の産地は市町村まで明記してあります、牛肉は当分使いません、干ししいたけも使いませんなどできるだけ子供の健康を守るための努力をしています、とのことでしたが、どうしてもお役所の決めた通り、という部分は仕方ありませんよね。
 
11月14日号のAERAで、こんな記事がありました。
 
       横浜市災害対策本部発行の「広報よこはま特別号 放射線特集」が、市民たちの怒りを
      買っている。この特別号は、9月に新聞の折り込みで配布された。
      (中略)
       専門家は、倉敷芸術科学大学学長の唐木英明氏と、横浜市立大学大学院医学研究科の
      井上登美夫教授(放射線医学)。この2人だけという人選と、彼らの開設に対し、「横浜の子ど
      もたちを放射能から守る会」からは林文子市長に対し、特別号の「回収及び内容の制定・謝罪を求め       る抗議声明文」(9月16日付)が出されている。
      (中略)
       特に7月に発覚した汚染牛問題では、横浜市は344小学校のうち158校(児童8万4061人)で汚      染容疑牛肉を給食に使用、・・・・
      (中略)
       文部科学省の調べでは、全国でも横浜市の(可能性も含めた)給食被曝は突出している。


 さて、説明会では栄養教諭の先生の他、調理にあたる委託業者の方からも説明がありました。
その会社、聞き覚えがありました。なんと、私が以前に勤めていた会社の社員食堂や社内クラブの飲食部門を運営していた会社だったのです。

そして、社員食堂は全然美味しくなかったんです…

まぁ、都心のオフィスとは違って外に食べに行けるワケではなく、社員食堂で食べるか途中のコンビニで買ってくるかしかなかったので、その社食にも相当お世話にはなったんですけど…タニタの社員食堂なんて夢のまた夢のような世界でした。
 
そして出てきた試食のメニューがこちらです。
盛り付け、配膳は小学校時代の給食当番を思い出しつつ行いました。
 
イメージ 1

   ・はいがごはん
   ・牛乳
   ・ツナそぼろ
   ・かきたまじる(かきたまじるに使っている「小松菜」は横浜市産のもの・・・これも食育のテーマに)
   ・ぶどう豆
 
主菜の「ツナそぼろ」ですが、正直「コレが主菜なんて物足りなくないのか?」と思っていたのですが、ツナだけではなく野菜もバランスよく配合されていて、ご飯と一緒に食べるとボリュームがしっかりしていました。
かきたま汁は、卵がふわふわで汁のなかに均等に広がっています。
ぶどう豆は、大豆を甘辛く煮たものですが、この大豆も水煮缶ではなく乾燥大豆を水戻しして、茹でて、味付けしていますので大豆の歯ごたえがきちんと残っていて美味しかったです。
 
そうなんです。ワタクシは社員食堂とのあまりの違いにビックリしていました!
 
やるじゃないか!やればできるじゃないか!社食でもがんばってくれ!!
 
実際、この小学校の給食は美味しいらしく、付近の小学校と比較しても、食べ残しが少ないことでは突出しているそうです。娘のクラスも全てなくなってしまう日が少なくないとか。
 
だからこそ・・・1日も早く心から安全と思える給食になって欲しいのですけど、ね。
 
ちなみに何度も書いていますが「横浜市の学校給食は小学校だけ」です。
公立中学校の給食実施率、神奈川県は突出して低いのです。
生まれ育ちがハマっ子の方々にとっては、そういうものらしいのですが、他から引っ越してくるとかなりビックリします。都内も、千葉も、埼玉も・・・私立にでも行かない限り、中学までは給食が保障されていますから。
そして、今後も横浜の中学校で、給食を実施する動きは無さそうです
もしかして、そのことが神奈川で私立中学校を受験する子が多い理由に一役かっているのではないか?と思ったりするんですけど(だってどっちに行ってもお弁当作らなきゃいけない)それだと都内の受験率の高さの説明はつかないか。