麒麟の翼 ～劇場版・新参者～

冬の映画鑑賞の第２弾です♪

 

 

麒麟の翼 ～劇場版・新参者～　監督：土井裕泰　　主演：阿部寛、新垣結衣

 

腹部を刺された状態で8分間も歩き続け、東京・日本橋の麒麟（きりん）の像の下で息絶えた男性。一方、容疑者の男は逃亡中に事故に遭い、意識不明の重体となる。日本橋署の加賀恭一郎（阿部寛）は事件を捜査するにつれ、関係者の知られざる一面に近づいていく。被害者はなぜ必死で歩いたのか、はたまた加害者の恋人が彼の無罪を主張する理由とは……。

東野圭吾のミステリー小説「加賀恭一郎シリーズ」の「新参者」を基に、阿部寛主演で放送されたテレビドラマの劇場版。東京・日本橋で起こった殺人事件の謎に挑む主人公・加賀の姿と、事件に絡む人々の深いきずなを描いていく。メガホンを取るのは、『いま、会いにゆきます』の土井裕泰。新垣結衣、山崎努、中井貴一ほかドラマ版にも登場した黒木メイサや溝端淳平が共演。事件の裏にひそむ家族や恋人との関係にも迫り、ミステリーとしてだけではなくヒューマン・ドラマとしても楽しめる。

 

ドラマ以来の「新参者」がスクリーンで見られるので楽しみにしていました。
（でもスペシャルドラマでやった「赤い指」は見逃してしまったのですが…）

今回も日本橋・人形町界隈の情緒あふれる風景がたくさん出てきて（都心も都心でありながら、銀座とも丸の内とも違った、江戸情緒が残っていますよね）景色を楽しみながらの謎解きが展開されました。
一見すると、派遣で働いていた工場従業員がその会社の製造本部長を殺害したのか？労災隠し？という構図が浮かんでくるけれど、予想もつかないところに真実がありました。
そして、事件に関わってくる人々の中心には「翼の生えた麒麟」の像があるのです。
複雑な謎解きと人々のドラマを上手く絡めて、あっと驚く真実を目の前にするー原作も脚本も良く練られていないとできないと思います。

そして、この作品ではまたも松坂桃季くんがキーパーソンとなっていました。中学校の水泳部で何が起こったのか…彼は昨年の「アントキノイノチ」の時みたいに陰のある少年の難しい役どころを演じてくれました。
ストーリー構成、ネタバレの中身、人物描写ともに劇場で見るスケールに仕上がっていたと思います。