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はやぶさ 遥かなる帰還

冬の映画ですが「はやぶさ」映画の第2弾になります。
 
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はやぶさ 遥かなる帰還 監督:瀧本智行 主演:渡辺謙江口洋介
 
2003年5月9日、鹿児島内之浦宇宙空間観測所小惑星探査機「はやぶさ」を搭載したM-Vロケットが発射された。緊張の面持ちで見守っていたプロジェクトマネージャーの山口教授(渡辺謙)は、さまざまな思いを巡らせながら、これからスタートする壮大なプロジェクトに対し、決意を新たにしていた。そして2005年、小惑星イトカワ」の姿をとらえたはやぶさはタッチ・ダウンに成功するも、化学エンジンの不良、姿勢制御が不能に陥るなどのトラブルに見舞われてしまう。
2010年6月13日に、約7年の期間と総距離60億キロに及ぶ壮大なプロジェクトを終えて宇宙より帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の歴史的偉業を描くトゥルー・ストーリー。主演に、『ラスト サムライ』などハリウッドでも活躍する俳優・渡辺謙を迎え、プロジェクトチームとはやぶさによる壮大かつ重厚な物語が描かれる。監督は、『犯人に告ぐ』などの瀧本智行。幾多のトラブルに見舞われながらも、はやぶさを生還させようと奮起する人々の情熱に引き込まれる。
 
昨秋の作品は20世紀FOXが制作したもので、はやぶさプロジェクトの主な教授を西田敏行さんと佐野史郎さんが演じていました。今回のはやぶさは、前作で佐野史郎さんが演じていた川口先生を渡辺謙さんが主人公となって演じています(映画の中では山口先生となっています)。

前作では宇宙研の「オタクっぽい女子研究生」竹内結子さんがガイド的な役割となって、打ち上げの遥か前となるはやぶさプロジェクトの発端からを解説していたので、話の流れを大体分かってから見ることができました。
今回は打ち上げからのスタートとなりましたが、はやぶさに襲いかかる危機のエピソードが部分部分で切り取られて取り上げられてくるので、映画を見る順番はこれで良かったのかなと思います。

今回は「イオンエンジン開発」に携わった大学の先生(江口洋介さん)とNEC社員の話が1つの核となっています。NECの社員森内さんを演じるのはこの冬スクリーンで2度目の登場となる吉岡秀隆さんなんですけど、普段は周りのペースに押し切られているのにいざとなったらパワーを出すあの役柄は彼ならではですよね。イオンエンジンの開発と営利目的の会社の間に板挟みになる民間企業研究者の葛藤が伝わってきましたが、NEC的にはあの描かれ方で良かったのだろうか!?とふと思ったりします。

この作品には他にも朝日新聞科学部記者でシングルマザーの夏川結衣さんや、町工場を営みながらはやぶさプロジェクトに関わった彼女の父親など、前作とは違った角度からはやぶさを見守った人々が出てきました。

前作が「子どもも楽しめる初心者はやぶさ映画」だったのに対して、今作は「大人の為のはやぶさプロジェクトX」だったような気がします。
 
そして、やっぱり日本人は「困った時の神頼み」をしちゃうんだよね~と思ったのでした。