As You Like It     ~気が向くままに~

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レンタネコ

三毛猫ホームズが終わってしまいました。
Wエンディング、投票しましたか?

さて、今日の記事も映画なんですけど(日中はVOL-Netがらみの用事で出かけていたのですが)、これも上映されているところが少なくてなかなか気がつかなくて、でもどうしても見たくて銀座テアトルまで行きました。
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レンタネコ  監督:荻上直子 主演:市川実日子田中圭

サヨコ(市川実日子)は、都会の片隅にある平屋の一軒家で数えきれないほどの猫たちと一緒に暮らしている。幼いころから人間よりも猫に好かれる子どもだった彼女の状況は今も変わらず、サヨコは占い師などの数ある肩書とは別にある仕事をやっていた。それは寂しい人に猫を貸し出す「レンタネコ」という一風変わった商売で……。
大の猫好きで知られる『かもめ食堂』や『トイレット』の荻上直子が監督を務め、猫を通して人と人のきずなを描く心温まる人間ドラマ。寂しい心を抱える人々に猫を貸し出して回る不思議な女性と猫たちが遭遇する、それぞれの事情を優しく見つめる。主人公を演じるのは『東京オアシス』などで独特の存在感を放つ市川実日子。彼女から猫をレンタルする面々を草村礼子光石研ら実力派俳優が演じ、説得力のある物語作りに貢献している。
 
あの「かもめ食堂」の荻上直子監督の最新作です。
前作の「トイレット」から2年ぶりです。
彼女が作り出す女性目線の独特な緩く流れる時間帯、都会にふと出現したオアシスみたいな空間、必ず登場するナゾの人物(今回は隣人のオバサン)不思議なんだけどどこかにありそうな世界はまさに荻上ワールドです。

今回は”小林聡美さん”も”もたいまさこさん”も出ないのかと思っていたら、市川実日子さんのボーイッシュな雰囲気がなんだか心がホッとする「レンタネコ屋がある世界」にいざなってくれました。

猫たちものびのびとして、ちょっとぶちゃいくな子もいるところが自然な感じで良かったです。
シュシュちゃんがさ猫なりに演技?!している「三毛猫ホームズ」とは全然違うんだけど、猫たちにすっかり癒やされました。

よく考えたら、猫の習性からして「レンタル」なんてできないと思うのです。
でも、レンタネコ屋のサヨコと猫を借りに来たお客さんの間には、緩い絆ができて、穴ぼこの間も猫たちが埋めてくれるようなまったりゆったりした時間が流れていました。

そして毎回登場する楽しみは、ナゾの人物の他には食べ物。
今回はお料理シーンはなかったのですが、ゼリーや流しそうめん、ドーナツがことさら美味しそうに見えました。

そんなワケで、ワタクシとしては上映が終わってしまう前に見れて良かったのですが、今でもついつい
「レンタ~ネコ、ネコネコ。さびしい~人に~ネコ、貸します」
というサヨコがリヤカーに猫を乗せて歩きながら言うセリフを家事をしながら1人でつぶやいてしまったりするのでした。