As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ドラマの感想 2012年春クール

 
のことからはなかなか立ち直れないけど、前に進みましょう。
(昨日、動物園の園長さんの会見での涙と「毎日パンダ」ブログへの書き込みを見て、涙腺崩壊寸前でした)

頑張って話題変えます。
事前に下書きしていた記事です。
 


夏ドラマが始まろうとしています(ってか、すでに始まっているのもあるね)。なので春ドラマの感想をいきます。

三毛猫ホームズの推理
ワタクシは、三毛猫ホームズシリーズはかなり昔?に読んでいたので、今なんでまた三毛猫ホームズなのか?!と少々意外な感じで受けとめました。第一作など原作が書かれてから30年近く経っていると思われるのですが、うまく今風にアレンジされていましたね。
ただ、ミステリードラマとして、刑事ドラマとしてどうなのかと言われれば、片山3兄妹のドタバタ要素が多すぎだし、石津刑事は原作とイメージが違いすぎるし、そもそもマツコが出てくる時点で、これはミステリーではなくミステリータッチのコメディだと割り切って見ていました。土曜の夜は家族みんなで楽しむドラマだってね。
そしてこのドラマは娘のツボにも見事にハマり、彼女のお目当てはすっかりホームズ役の「三毛猫シュシュ」となって、シュシュ見よう、シュシュ見よう、と言っていました。ちなみに主役の相葉くんには興味がなさそうでした。
最終回の「Wエンディング」は斬新な試みだったと思いますが、あれじゃあ「おかえりマツコ」でしたね(笑)

ATARU
ミステリー、謎解きという点では三毛猫よりはこちらの方がはるかに完成していました。
いやはや、中居くんって演技力あるんだなと思いましたよ~もうチョコザイにしか見えなくて、夫が「え?SMAPの中居か?」ってビックリしてましたから。
主役の3人のかけ合いも十分だったし、北村一輝も良かったし、チョコザイ君もケチャップにハニーマスタード、ホットドッグ、カレースープへのこだわりなど、発達障害のある主人公の描き方って難しいと思うのですが、微笑ましくチョコザイ君らしさが出ていたと思います。もちろん主役以外の登場人物も魅力的でした。小ネタも充実していて、特に「シンクロナイズドスイミング刑事」には芸の細かさに笑いました。その小ネタも最終回は出しすぎず、きれいにまとめたのではないでしょうか?チョコザイ君はニューヨークに帰ってしまったので、次回はぜひニューヨーク市警編をやってほしいと思います。

クレオパトラな女たち
打ち切り?!になってしまったためにだいぶ記憶から薄れてきています…
乳房再建、最後まで監修の岩平先生のこだわりを感じさせてくれました。
実際の岩平先生はドラマの院長のようなプライベートではないと思いますが…
これまでドラマで描かれることがなかった乳房再建が取り上げられたことで、(岩平先生に手術してもらった)患者としては大変興味深いドラマではあったのですが、恋愛ドラマとしてはどうだったのか?
大石静さんの恋愛ドラマは、型にはまらない斬新な恋愛パターンを描いてくれるのですが、今回の「美容整形外科」をめぐる恋愛…なんだか最後まで「現実離れ感」が拭えなかった気がします。で、打ち切り?!になってしまったせいか、稲森いずみさんのことも綾野剛さんのことも、北野きいちゃんの一件も余計にとってつけたようになって、最後はやっつけになってしまったのが残念です。
そもそも、主役の佐藤隆太さんは、ROOKIESのイメージが強いのか、恋愛とかいろんなことにぐちゃぐちゃ悩んでいるキャラじゃないような気がします。ましてボーイズラブは(笑)あと、乳房再建やるのも似合わないと思う(笑)
彼には目指せ甲子園!的な熱さ一直線な役がやっぱり合っているのではないでしょうか?オリンピックのキャスターに決まっているそうなので、ロンドンで熱くなって欲しいと思います。

テンペスト
我が家はBSが見られないので、今回の地上波再放送でようやく見ることができました。
最初は、なんだか少女漫画みたいな設定だなぁと思ったのですが、どんどんハマってしまいました。
話はフィクションだけど、幕末のころの琉球王国はこんな感じだったんだなぁと分かりました。沖縄の子どもたちは琉球の歴史についてきちんと教えてもらう機会はあるのだろうか?徳川家康とか覚える前に、郷土の歴史をちゃんと知ることができる教育であって欲しいと思いました。
でも、仲間由紀恵さんみたいな宦官がいたら、絶対にバレるって…!
なんで朝薫は最終回まで気づかないんだろうとか、浅倉殿は自分の感情で政治やるなよとか突っ込みどころはいろいろあって楽しかったです。あと、真鶴と浅倉殿が会っている現場を見てしまった首里天我那志は切なかったね…ちなみに、現在は日本のロイヤルファミリーは皇室だけですが、琉球王国の尚家も現在まで続いていて、都内在住だそうです。尚家が明治時代に東京に移った時に、家に伝わる物を持っていったおかげで、沖縄戦首里城が壊滅した時にも焼失を免れて、国宝になったのです。

平清盛
コレ、録画を溜めに溜めまくってしまい、倍速で一気に再生しました(笑)

低視聴率、ばかりが話題になっていますが、源平合戦がドンパチ始まる前のこの時代、登場人物が複雑でよくわからないんですよね。平氏か源氏か藤原さんしか出てこない。その藤原さんたちも複雑な動きをしていて何が何だか分からなくなってくる。摂関家だけじゃない藤原さんもいるらしいし、摂関家も分裂してるし…私もあと100年前の藤原さんのことだったらよく分かっていたんだけどな(笑)
そんなワケでドラマを見ながらもNHKのサイトや時代背景を解説したブログなどを手放さないのですが、実際見てみると、複雑怪奇なドロドロも面白くなってくるのです。役者さんも演技がいい。後白河天皇崇徳上皇鳥羽院に始まり、腐女子の間では知られている藤原頼長や、阿部サダヲさんの信西入道、もちろん源義朝玉木宏さんに平忠盛中井貴一さん、平忠正豊原功補さんね。ただ、あまりに玄人好みの時代だってことで苦戦しているのかな?と思います。

清盛も、最初は「ザ・モラトリアム」の固まりで何にでも逆らってまるで中学生男子みたいだったけど、兵士の頭領になって、俄然変わってきました。武士の世の中を作る目標に向かって、一族のために、そして国のために考えられるようになってきました。保元の乱平治の乱を経ての彼の成長を期待したいです。

そうそう、私が思わず注目しちゃったのが、後白河天皇の側近として重宝された藤原信頼
その「麻呂眉メーク」のキモさ!
いやぁ~すごいぞ~塚地くんってまさに「コワいもの見たさ」で見てました。
平治の乱で彼の出番は終了でしょうけど。
そこへいくと藤原頼長山本耕史さんはあの麻呂顔が似合ってました。
あのメークが似合う人って貴重ですよね。