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「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ツタンカーメン展

今日から娘は英語のワークショップに行きました。3日間の日程が終わると、お盆休み到来と言った感じです。

さて、昨日用事で都内に出た際に、この夏休み見たいモノがあったので、一家で上野まで行きました。

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もちろんパンダも見たいのですが、今回は別のものです。

それは、ツタンカーメン展
なんだかすごそうな展覧会で、興味津々でした。
私も古代エジプトについてはそれほど詳しくはなく、ツタンカーメンについても少年王ということくらいしか知りませんでした。
実は、ツタンカーメンの有名な黄金マスク(ミイラの顔を覆っていたもので、見れば絶対に「これ知ってる」ってなるはず!)は47年前に日本に来たのだそうです。
しかしその後、エジプトの法律で黄金マスクは国外に持ち出せなくなりました。そこで、今回のいちばんの目玉は、黄金マスクの小型版ともいえるツタンカーメンの黄金のカノポス」です。

先に大阪で開催されたツタンカーメン展ですが、東京会場は「上野の森美術館」でした。

なんと、平日だというのに「チケットを買った後に整理券をもらう」方式になっており、私たちが着いた時には、ギリギリ最後の整理券が手に入る状態でした。上野まで無駄足にならなくて本当に良かった…󾕓

整理券をもらった後、ミュージアムショップにあった図録を見ながら予習します。子ども向けの解説本もあって、これは大人でも分かりやすいです。
古代エジプトってすごい長い時代なんですよね。クフ王のピラミッドの時代はツタンカーメンよりずっと古いし、逆にクレオパトラが出てくるプトレマイオス王朝はずっと後です。そして、ツタンカーメンにまつわる家系図をざっと覚えます。

古代エジプトの王家といえば、父と娘とか兄と妹が結婚したりする近親結婚で有名ですが、ツタンカーメンもかなり血が濃いです。2000年代に入ってから、ミイラのDNA解析によって、ツタンカーメン系図が明らかになりました。彼の両親は、父も母も同じきょうだい婚でした。そしてツタンカーメンの妃も彼のきょうだいです。聖徳太子系図を見た時もそうでしたが、なんだかクラクラしてきます。

その他にも20世紀最大の発見と言われたツタンカーメンの墓の発見について図録にかかれていました。
ツタンカーメンの墓が発見されたのは1920年11月。王家の谷に眠る古代エジプトの王たちの墓は、発見された時にほとんどが盗掘にあっていましたが、未成年で亡くなったツタンカーメンの墓は他の王より小さかったために盗掘に会わず、ほぼ無傷でした。
だからこそ、彼の墓から出てきた絢爛豪華な宝物は今なお多くの人を魅力してやまないのですね。

そうしてようやく中に入ることができました。整理券があったおかげで、かなり混んではいたものの、きちんと見ることができて良かったです。

ツタンカーメンの立像に始まり、王家の谷に眠っていた数々の宝物。
3000年以上も前のものがこんなに色鮮やかに残っているなんてまるでフェイクではないか、当時の色彩を再現したものではないかと思ってしまうのですが、3000年の時を経て当時のままに蘇ってきたのです。
ずっと前に大英博物館ロゼッタストーンを見たことがありますが、その時の圧倒的な存在感を思い出しました。

特に圧巻だったのは、ツタンカーメンの曾祖母にあたる王妃チュウヤのミイラが収められていた棺です。
回りを取り囲むエジプト象形文字に装飾、黄金の輝き
これだけのものがそのまま現代に残っていることが、目の前にしているのに信じられないのです。

そして、展示品はツタンカーメンの墓から出てきた宝物に移ります。
小型のゲームなど、少年王が日常愛用していたと思われる品々もありました。遥か遠い彼方の空の下で彼は確かに生きていたのですね。
ツタンカーメンの上半身の立像も出てきました。彼の父に比べると少年王らしいあどけなさが残っています。
娘は「私のタイプじゃない」なんて言っていましたが。

最後にたどり着いた展示室が、ツタンカーメンの黄金のカノポスが鎮座ましましている部屋でした。
カノポスとは、当時の王家の人々をミイラにする際、内臓を取り出して納めた入れ物のことなのです。壺型のカノポスもありますが、ツタンカーメンのは棺型をしていて、あの黄金マスクの小型版みたいな風格なのでした。

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そのカノポスを認めた時に思わず娘に言ってしまったのですね。
「ほら、黄金なめこだよ!」と。
おさわり探偵なめこ栽培キットスマホに入れている人なら分かるはずですが、大変恥ずかしい発言で…
しかし娘は、遥か遠い古代エジプトと黄金なめこが結びついたことで、ツタンカーメンという古代の王に興味を持ったようでした。
その部屋にはツタンカーメンのミイラと一緒に眠っていた黄金の刀や首飾りなど、最後まで絢爛豪華な品々が展示されていたのです。

歴史の教科書に出てくるような品々を間近に見ることができるツタンカーメン展ですが、本物の存在感はすごいです。入場料は少々お高いですが、機会がありましたらぜひ肌で感じていただけたらと思います。

ちなみに、11日の夜フジテレビでツタンカーメンの特集番組をやります(ツタンカーメン展はそもそもフジサンケイグループの主催?!です)。

帰る前はお楽しみのミュージアムショップ

マジメなお土産はもちろんあるのですが、なかなかおふざけなモノもあります。
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ツタンカーメン面とか、
ツタンカーメン麺とかです。
即席ラーメンは1つ300円でした(笑)
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そして、上野ならではのコラボ商品が「ツタパン」
パンダがツタンカーメンの黄金マスク?!をかぶっています。
マスコット、お菓子やストラップなどいろいろありました。
このツタパン、もちろん娘のお土産に買うハメになりました(笑)