As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

チョコレート展

今日はいわずと知れた「バレンタインデー」です。
私もこの年になってしまうと、今さら何だという感じですが、娘が幼稚園に入ってから毎年この時期には大量の製菓用チョコレートを溶かし続けています(笑)
渡すお相手は幼稚園から小学校に移って変わった子もいるし、ずっと変わらない子もいます。さらに「友チョコ」も加わり、量産?!するようになりました。以前は私が渡すお相手のママさんにメールして渡す段取りまで整えていましたが、今年は学校で勝手に約束してきたそうです。そのうちに私が渡す相手を把握できなくなるのでしょうか…まぁ道に逸れなければそれでいいんでしょうけどね(笑)

さて、先日上野の国立科学博物館でやっていた「チョコレート展」を見に行ってきました。国立科学博物館は好きな子にとっては一日中いても飽きない場所ですが、我が家ではそれほど行かないんですよね…(どうしても動物園か美術館になります)
今回は「チョコレートの歴史やチョコレートの製法からチョコレートを科学する」展覧会で、会場はすごく賑わっていました。
子供も多かったですが、チョコレートがテーマですから圧倒的に女性が多かったです。

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まずはチョコレートの原料であるカカオの木やカカオの実が展示されています。思った以上に大きいんですよね、カカオの実。カカオは栽培できる気候が限られているので、古代から貴重なものでした。
古代のマヤ文明アステカ文明の世界では、カカオはすりつぶしてトウモロコシの粉などと一緒に水を加えて飲まれていました。王族や貴族など特権階級の人々しか飲むことはできず、カカオは通貨としても使われました。

やがてアステカ文明はスペインの侵略を受け、カカオはヨーロッパへと渡ります。ここで、砂糖を加えて甘くしてから飲むという新しい飲み方が発明されます。スペイン王家からフランスのブルボン王家へとカカオは伝わります。ここでもカカオは特権階級だけが口にできるもので、カカオ(チョコレート)を飲むためのチョコレート・ポットやチョコレート・カップがたくさんデザインされました。

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現在食べられている固形のチョコレートが発明されたのは19世紀になってからです。カカオをすりつぶしたカカオマスから油脂分であるココアバターを抽出、残ったカカオマスから粉末のココアパウダーを精製する技術が確立し(ココアを作り出したのは、バンホーテンです)、固形の板チョコがイギリスやスイスで作り出されました。口に入れるととろける固形チョコレートの性質は、ココアバターによるものだそうです。

そして、カカオからチョコレートがどうやってできるのか、自分たちがカカオになって製造ラインを歩きながら体感できるようになっていました。

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チョコレートが初めて日本に入ってきたのは江戸時代にオランダからですが、明治初期に風月堂がチョコレートの販売を開始、大正時代には森永製菓がカカオからの板チョコの製造を開始します。その後明治製菓もチョコレートを発売、戦後に今でも人気の高いおなじみのチョコレート菓子が各メーカーから次々と作り出されていくのです。

展示の最後にはチョコレートを材料に作ったいくつもの像がありました。上野らしくパンダや科学博物館ではおなじみの恐竜もありました。

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身近なお菓子チョコレートの歴史とカカオの性質・製造に焦点を当てた、国立科学博物館の企画としては文化的な面も入った面白い展覧会でした。お土産コーナーでは、パッケージに自分たちの写真を入れることができる板チョコや、スイートチョコやミルクチョコ、ビターチョコの味を比べられる食べ比べチョコ、そしてパンダの箱に入ったチョコレート展オリジナルチョコなどがありました。

で、娘はチョコレート展も大変面白かったけど、上野に行くならやはりどうしても見たい動物がいると言うのです…

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今日のパンダの写真はシンシンです。
目の前で笹を食べていました。
ついでに、リーリーは目の前でお尻をこっちに向けてウ○コをしていました…

まぁ、ワタクシもパンダオタクですから娘に言われれば何度でもパンダを見てしまうのです。