As You Like It     ~気が向くままに~

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脳男

昨日とは一転して、寒かったですね~
さて、これも2月中にみた作品です。
 
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脳男 監督:瀧本智行 主演:生田斗真江口洋介松雪泰子
 
残忍な手口の無差別連続爆破事件を追う刑事の茶屋(江口洋介)は犯人の居所を突き止めるが、身柄を確保できたのは身元不明の鈴木一郎(生田斗真)だけ。共犯者と見なされた一郎は犯行が常軌を逸したものだったため、精神鑑定を受けることに。担当となった精神科医・鷲谷真梨子(松雪泰子)は感情を表さない一郎に興味を持ち、彼の過去を調べ始めるが……。
生まれつきの常識では考えられないほどの高い知能と、驚異的な肉体を兼ね備えるも、人間らしい感情はない謎めいた男・脳男をめぐるバイオレンス・ミステリー。第46回江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於の小説を原作に、『犯人に告ぐ』などの瀧本智行が監督を務め、『八日目の蝉』の成島出が脚本を担当。感情を持たない冷徹な男には、『僕等がいた』シリーズの生田斗真がふんし新境地を開拓。共演には松雪泰子江口洋介、『ヒミズ』の二階堂ふみ染谷将太ら多彩な顔ぶれがそろう。
 
いや…これは正直「TOHOシネマズデーで1000円だったから見た」というところですが…すごい光景の作品でした。

生田斗真くんをスクリーンで見たのは、2011年末の「源氏物語」以来でした。あの時の優雅な光源氏が一転して、感情を一切持たない「脳男」に変身していました。人間から感情が消えるとこんな風になっちゃうのだろうな…とコワさを覚える一方で、瞳が妙な感じに澄んでいましたね。
もう一人の大量殺人犯、緑川を演じたのは二階堂ふみさんでしたが、原作では緑川は男性なので、敢えて女性にする必要性はあるのかなと思う一方、彼女は17歳なんですよね。あれだけのキワモノを演じられる演技力はやはりすごいです。

バスの爆破事件が起こって、犯人のアジトに乗りこんだら(江口洋介さんの刑事はちょっとウザいキャラだったなぁ…)脳男がいて、あまりに特異的な性格なので松雪泰子さん演じる精神科医に鑑定を頼むワケです。彼女はかつて自分の弟を殺害した少年のカウンセリングを引き受け、更正させることができたと思っていた…だからこそ、救われないエンディングとそこに見えた脳男の感情の片鱗にやるせなさだけが漂いましたねぇ…最初から最後までリラックスできない作品なので何かを食べながら見るには適さないと思いました。