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「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ラファエロ展

昨年はフェルメール作品の来日ラッシュだったように思うのですが、今年はなんと、ルネサンスの三大巨匠の企画展が上野で次々と開かれるのです!こんな年はめったにないですよね。その先陣を切ったのが「ラファエロ展」。ヨーロッパ以外では初の本格的なラファエロの企画展です。

先日は「エル・グレコ展」を見たのですが、これは昨年フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が登場した東京都美術館で開かれました。一方ラファエロ展は「真珠の首飾りの少女」が登場した国立西洋美術館での開催です。
そんなわけで、ワタクシは仕事がない日にせっせと上野に赴いていて、これからも行くと思います。
もう何度か断っていますが、娘が一緒にいるわけではないので、パンダは見ていません(笑)
 
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さて、ルネサンスの三大巨匠といえば、
モナ・リザ」や「最後の晩餐」のレオナルド・ダ・ヴィンチ
ダビデ像」に「システィーナ礼拝堂の絵」のミケランジェロ
そしてラファエロなのですが、ラファエロの作品って、西洋美術にイマイチ詳しくない私にはよく分かりませんでした。また、ダ・ヴィンチミケランジェロが比較的長生きだったのに対して、ラファエロは37歳で没しています。

イタリアの地方都市であるウルビーノ公国に育ったラファエロは、やがてフィレンツェに出てきて画家としての名声をあげていきます。そしてローマに移り住み、ここで教皇の命によりヴァチカン宮殿内を彩る作品を次々と作り上げていくのです。絵だけではなく壮大なタペストリーの作品もあります。
また、ラファエロは手広く工房を営み、当時宮廷のためにばかり作品を作っていて、多くの人々の目に触れなかった自分の作品を版画にしたり陶器などに描いたりして、広く人々に知らしめるようにしたのでした。そのために後世に渡ってラファエロの作品は多大な影響を与えていきます。

今回いちばんの目玉となった「大公の聖母」はフィレンツェ時代の作品です。
いかにも、ザ・ルネサンス的な優美な作品です。同じ聖母を描いた作品でも、エル・グレコが力強さや人間くささが漂ってくるのに対して、ラファエロはふくよな女性美と幼いキリストのあどけなさ、優雅さが漂ってきます。

ラファエロの次はダ・ヴィンチ、そしてミケランジェロルネサンス三大巨匠のコンプリートを目指したいと思います。