As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

レオナルド・ダ・ヴィンチ展

今日はついに家から一歩も出ずに終わったよ~(そんな日もたまにはあります)
夕方からすごい雨だったので、よけいに引きこもってしまいました…

さて、先日上野に行ってきました。
修学旅行シーズンで駅前はすごいことになっていました(パンダのぬいぐるみをもった女子生徒もちらほらいました)。
もちろんですが、ワタクシ1人でパンダではありません。上野動物園の右側にある都美術館に行ったのです。

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ちょっと写真は光っちゃってますかね…
ラファエロに続き、今度はダ・ヴィンチです。
 
レオナルド・ダ・ヴィンチといえば「モナ・リザ」に「最後の晩餐」などが思い浮かぶ人が多いと思いますが、今回は両作品とも来ません。まぁ・・・これらの作品は日本に持ってくるのはすっごーく難しいと思います。
 
今回のダ・ヴィンチ展の副タイトルは「ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵」となっています。
ミラノの大司教であったフェデリーコ・ボッロメオ枢機卿によって17世紀初頭に設立されたアンブロジアーナ図書館・絵画館のコレクションが日本で紹介されるのは今回が初めてです。その中から、ミラノ時代のレオナルドの傑作《音楽家の肖像》(日本初公開)と、レオナルドのメモや素描を編纂した『アトランティコ手稿』に収められた22葉を一堂に集め、レオナルド作品の魅力とその思考の過程を探るとともに、ベルナルディーノ・ルイーニやジャンピエトリーノら、レオナルドの追従者たち(レオナルデスキ)の油彩、および同図書館・絵画館が所蔵する素描コレクションから精選した珠玉の素描群を通して、レオナルド作品の反響と、イタリアのルネサンス以降の素描の歴史における素描家レオナルドの重要性を明らかにする、というのが今回の展覧会の主旨でした。
ですから、今回は「素描画」の作品数が大変多かったです。
 
一番の目玉の1つである「アトランティコ手稿」はダ・ヴィンチのメモ帳といってもいいようなものですが、人物のデッサンにはじまり、光学・幾何学、建築、兵法、機械・装置、人体飛行と多岐にわたっています。あふれ出てくるアイデアをその場その場で書き留めていたのでしょうか?美術以外にもさまざまな分野で活躍した巨匠の多才さを感じます。その中には「永久機関のスケッチ」などもありました。
また、もう1つの目玉である「音楽家の肖像」は彼の手による唯一の「男性の肖像画」だそうです。
思ったよりも小さなサイズの絵が額の中にうやうやしく鎮座ましましている様子は、新婚旅行のパリ・ルーブル美術館で見た「モナ・リザ」を思い出しました。
(去年のフェルメールもそうでしたが、世界的な傑作な絵は意外と小さかったりするものですよね・・・)
 
ダ・ヴィンチ本人以外の作品も今回は多く、「ルネサンスの素描画」(レオナルド以前、レオナルドとその時代、レオナルド以降の3部にわたる)や「レオナルドの愛読書」として「イソップ寓話」や「東方見聞録」などが出展されていました。大変見ごたえのある展覧会でしたが、これから行かれる方は可能であれば平日をお勧めします。
アトランティコ手稿もそうですが、小さいサイズの素描画が多いので、比較的すいている時の方が作品に近づいてゆっくり見られると思うのですよ。